2023年6月30日 05:00

 中日内で〝立浪野球〟の評価が急上昇中だ。29日の阪神戦(甲子園)に0―8と今季15度目の零封負けを喫し、70試合目にして自力優勝の可能性が消滅。最下位ヤクルトにゲーム差なしの5位と低迷しているが、本拠地の観客動員は好調だ。

 ここまでバンテリンドームで36試合を主催し、3万5000人以上の満員が11度もあった。新型コロナウイルスの感染対策として行われてきた観客の人数制限が3年ぶりに撤廃されたことが大きな要因ながら、球団関係者は「土、日はほぼ3万人以上、平日でも2万人台は入っている。チームが弱いのにこんなにもファンの皆さんが球場に足を運んでくれることはとてもありがたい」と喜びを隠せない。

 次回、バンテリンドームで行われる7月4、5日の巨人戦も前売りが好調で、平日でも2万5000人~3万人、同7日からの広島3連戦ではイベント「夏の竜陣祭」が開催され、土、日は満員となる3万6000人の集客が見込まれている。

 別の関係者は「これだけファンの人が見に来るということは立浪監督の野球が期待されているという証拠。新人の村松や福永、松山、高卒3年目の高橋宏や龍空、若き大砲候補の石川(昂)、現役ドラフトで移籍してきて覚醒した細川もそうだし、こんなに若い選手をいっぱい起用していてワクワク感のあるチームは他にない。ずっと最下位争いをしているのに、これはすごいこと」と力説する。

 自力Vが消滅しても立浪人気は衰え知らずのようだが、やっぱり勝利で竜党に応えたいところだろう。

東スポWEB
https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/268090