2023.05.22
 「大相撲夏場所・9日目」(22日、両国国技館)
 十両2場所目の落合(宮城野)が、英乃海(木瀬)を下して無傷9連勝を上げた。豪ノ山(武隈)も天空海(立浪)を退けて、トップを守った。
 落合は鋭い立ち合いから右のおっつけで攻め立てた。相手に右を差されて体を反転させられたが、その力に逆らうことなく体をくるりと1回転。土俵際には押し込まれたものの、最後は逆転の突き落としで白星をもぎ取った。
 十両2場所目で無傷9連勝の好内容にも、いつもと変わらず自己評価は辛口。「勝負どころの攻めの甘さがあった。たまたま運よく勝てただけなんで。明日しっかり修正しないといけない」と淡々と振り返り、首を縦に振ることはなかった。
 昭和以降最速となる所要1場所で関取に昇進した“令和の怪物”。宮城野親方(元横綱白鵬)は十両を2場所に優勝を飾り、新入幕を果たしている。10日目の武将山(藤島)戦へ「これからのことを考えると、ああいう(今日の)相撲はよくない。切り替えて明日からやります」。師匠の背中を追いかけ、初の十両Vを目指す。

https://www.daily.co.jp/general/2023/05/22/0016383791.shtml