12/13(火) 20:51配信
中日スポーツ
井上尚弥、Sバンタム級転向へ…ターゲットは2人の統一王者【ボクシング】

◇13日 ボクシング世界バンタム級4団体王座統一戦(東京・有明アリーナ)

 世界3団体統一バンタム級王者の井上尚弥(29)=大橋=がWBO同級王者のポール・バトラー(34)=英国=を11ラウンドKOで倒し、全階級を通じて史上9人目、日本初、バンタム級初の主要4団体統一王者となった。井上の戦績は24戦全勝(21KO)。

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 井上尚は、世界4団体統一戦を「バンタム級の最終章」と位置付けている。次ににらむのは1階級上のスーパーバンタム級での世界4階級制覇だ。

 同級は現在2人の統一王者がいる。21戦全勝(8KO)のWBC・WBO統一王者スティーブン・フルトン(28)=米国=と、11戦全勝(8KO)のWBA・IBF統一王者ムロジョン・アフマダリエフ(28)=ウズベキスタン=だ。井上尚との全勝対決は世界の期待が集まる。

 ただ、スムーズに進むかは未知数だ。フルトンはフェザー級転向を計画しており、交渉中の前WBCスーパーバンタム級王者フィゲロア(米国)戦はWBCフェザー級暫定王座決定戦として承認される予定。スーパーバンタム級に戻る可能性もあるが、交渉の主導権はフルトンになる。

 アフマダリエフにはIBFから同級1位タパレス(フィリピン)との指名試合が指令されている。王者陣営が負傷を理由に延期を申請中だが、いずれにしても2本のベルトを保持したい場合は指名試合優先になる。

 一方で、WBOのレオン・パノンシロ・アジア担当副会長は「選手権委員会の判断だが、統一王者が階級を上げた場合、われわれはランキング1位にすることが恒例」とコメント。相手が2団体統一王者となるか、王座決定戦となるかは不透明だが、階級を上げればすぐ世界戦をすることは間違いなさそうだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/85cc929011f654b8f2eff7073403f738ca40ceb6