12/5(日) 7:00配信
オリコン

ランジャタイ (C)ORICON NewS inc.

 奇妙奇天烈摩訶不思議、次の一手を誰も予想できないお笑いコンビ・ランジャタイが、“漫才日本一”を決める『M-1グランプリ2021』決勝戦へと進出した。その瞬間、2人を知るファンは皆「一体どうなっちゃうの」と頭の中がぐちゃぐちゃになっただろう。筆者もそのうちのひとりだ。

 同じくファイナリストになったのは、インディアンス、真空ジェシカ、モグライダー、ゆにばーす、ロングコートダディ、オズワルド、錦鯉、もも。2日の発表記者会見で、ロングコートダディ・堂前透が「週4ぐらいでお笑いライブに通っているファンが、高熱のときに見る夢みたいなメンバー」と表現したが、熱狂的なお笑いファンであればあるほど、その言葉に激しく同意しただろう。

 ランジャタイがテレビ朝日系バラエティー『ロンドンハーツ』に出演した際、「地下芸人から地上に飛び出したモンスター」とのキャッチフレーズが付いていた。さまざまなメディアのインタビューでは「僕らは地下芸人で〜」と語っているが、ファンは全員「ランジャタイはもう地下芸人ではない」という真実に気づいている。「売れたらさみしい」というファン特有の気持ちもどこかにあるかもしれないが、心の底からそう思っている人はいないだろう。

 記者会見後、『M-1』よりも『ランジャタイ』がツイッターのトレンド上位となっていた。たくさんの人が思わずつぶやきたくなってしまう、今大会のダークホースとも言える2人の魅力をひもといてみたい。

■0か100、どちらに転んでも怖くない絶対的安心感

 お笑い好きはもちろん、多くの視聴者が注目している、いわば“国民的笑いの祭典”である『M-1』の決勝で大スベりするということは、今後の芸人人生に致命的なダメージを与えると言っても過言ではない。ただ、ランジャタイの場合はちょっと違う。以前、2人への取材で目標を聞いた際、ツッコミの伊藤幸司が「M-1優勝」と話したことに対して、ボケの国崎和也は「M-1の決勝で信じられないぐらいスベること」と答えた。

 これを言われてしまったら、もうかなわない。本来なら、芸人として一番避けて通りたい「スベること」すらも目標にしているのだから、恐れることは何もない。国崎の回答後に、伊藤は「絶対にイヤだよ」とすかさずツッコんだが、国崎が楽しんでいる様子を伊藤もまた楽しむだろう。ランジャタイは決勝に進出した時点で、もう“勝ち確定”なのだ。マリオカートでいうスター状態。無敵だ。

 大ウケの100、大スベりの0、どちらに転んでもランジャタイは大丈夫だと思わせてくれる安心感のおかげで、ファンは寿命を縮ませることなく出番を心から楽しむことができる。

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https://news.yahoo.co.jp/articles/dc4b78f027ec62bfa9e8b877f55598c0fb266910