名うてのミュージシャンがバックアップ
ただ、今回、「真夜中のドア〜」を含むアルバム『POCKET PARK』を聴いてみて、これがかなりの力作であり、アルバム自体、なかなかの佳作であることははっきりと理解した。オープニングはM1「真夜中のドア〜」が飾っている。シングルと異なるバージョンとのことで、イントロでコーラスが前に出ているようではあるが、印象はそう大きく変わらない。ちゃんとした…というと語弊があるが、かなりしっかりとしたAORだ。ハイハットの刻み。キラキラしたエレピ。ギターのカッティング。うねるベースライン。イントロから耳に飛び込んでくる躍動感のあるサウンドが、最後まで途切れることなく続いていく。間奏ではサックスが、アウトロではギターが踊っている。クレジットを見ると、松原正樹(Gu)、後藤次利(Ba)、林 立夫(Dr)、Jake H. Concepcion(Sax)ら、錚々たる名前が名を連ねている。元PARACHUTE、元ティン・パン・アレーを含む、日本のロックシーン、フュージョンシーンを代表する名うてのミュージシャンが彼女のバックを支えていたのだ。今となっては(個人的には…と前置きするが)歌のメロディーに若干のいなたさを感じなくもないし、ストリングスが少しばかりしつこい気がしないでもないけれど、バンドサウンドはそれを補って余りあるほどに洗練されているのは当然とも言える。

11/17(水) 18:00配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/9be4eb4c22964d1e2bcb649af8ec43a1bfb85dbc?page=2
https://i.imgur.com/9rjU7fI.jpg