10/7(木) 14:50 Billboard JAPAN
オリヴィア・ロドリゴ、デビュー作『サワー』のソングライター・クレジットにまつわる批判に反論「音楽に新しいものなんてない」
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 オリヴィア・ロドリゴが、米誌ティーン・ヴォーグの最新インタビューで、全米No.1アルバム『サワー』に遡及的にソングライターのクレジットを追加したことに対する批判に反論している。

 18歳の彼女は、「文脈を無視して、若い女性の作品を貶める人がいるのは残念なことだと思う」と述べ、
「でも結局のところ、自分の仕事はソングライターだって言えることがとにかく嬉しいし、すごく誇りに思っているんです。全ての音楽は互いに影響しあっています。
当然ながら、私は最初に自分の心と人生から(着想を得て)全ての歌詞を書いています。“グッド・フォー・ユー”の歌詞とメロディーは、ある朝シャワーを浴びながら思いついたものですし」と語っている。

 オリヴィアは、『サワー』のリリースから数か月後の2021年8月に、「グッド・フォー・ユー」のソングライターとしてパラモアのヘイリー・ウィリアムスとジョシュア・ファロを加えた。パラモアの2008年の全米TOP40ヒット曲「ミザリー・ビジネス」との類似が指摘されたからだ。
さらに、2枚目のシングル「デジャヴ」は、ファンであると公言しているテイラー・スウィフトの2019年のアルバム『ラヴァー』に収録されている「クルーエル・サマー」に似ていることから、テイラーとジャック・アントノフ、そしてセイント・ヴィンセントことアニー・クラークをクレジットした。
また、テイラーの『レピュテーション』(2017年)に収録されている「ニュー・イヤーズ・デイ」が「1ステップ・フォワード、3ステップス・バック」に挿入されていることから、『サワー』のリリースに先立ってテイラーとジャック・アントノフがクレジットされていた。

 それでもオリヴィアは、これらの楽曲が似ているのは、単に自身が好きなミュージシャンに触発されたからだと捉えている。
「音楽の素晴らしいところは、過去に登場した音楽からインスピレーションを得られることです。ありとあらゆるアーティストが、過去のアーティストに刺激されています。それは、楽しくて美しい共有のプロセスのようなものです。
音楽に新しいものなんてないです。どの曲にも4つのコードがあります。それを自分のものにしようとするのが楽しいところなんです」と彼女は語っている。

 若きスターである彼女にとって、デビュー・アルバムである『サワー』は大成功を収めた。5月に米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で初登場1位を記録したほか、ソング・チャート“Hot 100”では全11曲がチャート入りを果たし、「ドライバーズ・ライセンス」と「グッド・フォー・ユー」はNo.1を獲得している。

(おわり)