https://news.yahoo.co.jp/byline/suzukiyuji/20210913-00258022

人気アニメ『鬼滅の刃』の「特別編集版」1〜2夜が放送された。

今月11日から23日まで5日間にわたる一挙放送の最初の週末だ。土日のゴールデンタイム(夜7〜10時)は、各局が強力な番組を並べる激戦区だが、今回の放送によりほぼ全ての裏番組が視聴率を落とした。そして『鬼滅の刃』だけが、前4週の同時間平均と比べ倍以上に視聴率を上昇させた。あおりを食らった各番組は、『世界の果てまでイッテQ!』をはじめ、ほとんどが壊滅状態だ。
『鬼滅の刃』快進撃のメカニズムを追ってみた。
中略

では『鬼滅の刃』の強さは何か。まず挙げるべきは圧倒的な作品の魅力だろう。放送後のSNSには、絶賛の言葉がたくさんつぶやかれた。

「やっぱりイイわーー。 段々と盛り上がって来るんだよね」
「丁寧につくられたアニメって面白いね」
「映画館の料金払ってもいい出来だったな」
「結末知ってても、何度見ても面白いなー」
「来週楽しみ〜」

展開が面白く、根底にある兄妹の絆(あるいは家族愛)が麗しく、さらに丁寧に描かれるアニメのクオリティが魅力だが、見られ方が裏番組とかなり異なる点も忘れてはいけない。
第1夜のデータで、「アニメ好き」層の視聴率が圧倒的に高いのはある意味当たり前。それより特筆すべきは、C層や小学生の視聴率が突出し、加えてF2M2(男女35〜49歳)およびF3M3(男女50〜64歳)で高い数字が出ている点だ。主婦でも高くなっているように、要は小学生や中高生と一緒に親世代が見ているということだ。第2夜でも、波形はほぼ同じになった。

NHKの『ブラタモリ』や大河ドラマ『青天を衝け』は、4層(男女65歳以上)で傑出しているが、若年層で弱い。テレビ朝日の『池上彰のニュースそうだったのか!!』や『ポツンと一軒家』も似たようなパターンとなる。これでは若年層をはじめ、49歳以下で数字を稼げない分個人視聴率全体が伸び悩む。
一方『I LOVEみんなのどうぶつ園』『イッテQ!』など日テレの番組は、C層から3層までまんべんなく高い数字をとっており、バランスが極めて良い。
ところが『鬼滅の刃』はC層で突出し、家族一緒に見るタイプだったために2〜3層も数字が膨らみ、結果として個人全体をより押し上げた。

「子供から大人まで楽しめるアニメだと思います」
「我が家は、今日は鬼滅鑑賞DAYでした」
「子どもも見るんだもんね。なんとなくみんながハマるのがわかった」
「今月の週末は子供にテレビのチャンネル権を独占されそう」

『鬼滅の刃』は去年10月に、フジテレビ『土曜プレミアム』で2週にわたって総集編が放送された。その時は夜9時からと遅い時間帯での放送だったが、それでも高い視聴率をとっていた。今回は5夜におよび、かつ夜7時からの放送だ。結果としてC層がより多く見るようになっているが、そこを起爆剤として新たな視聴者も出てきている。

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