山田孝之が明かす、深夜ドラマに挑戦した意図 「ゴールデンの人たちの意識を変えたいと最初から狙っていた」


山田孝之が5月30日放送の『日曜日の初耳学』(TBS系)に出演。
MCの林修が“時代のカリスマ”に話を聞く人気企画「インタビュアー林修」第12弾のゲストとして、俳優としての葛藤や苦悩、こだわりを大いに語った


事務所の「スターにしたい」との意向で22歳頃までは主演の仕事中心という状況に、もっといろんな役をやりたいという思いが積み重なっていたという山田。

しかし「自分で仕事を選んでいい」と言ってくれるマネージャーに交代したことで、初めて自分で選んだ作品が2007年公開の映画『クローズZERO』だったという。
ここで、ずっとやりたいと希望していたもののこれまで実現することのなかった不良役に挑戦。俳優としての転機となったと振り返った。


その後、山田は民放プライム帯の連続ドラマからしばらく姿を消すことに。
「脚本が最初から全部そろっていない」といった日本のテレビドラマの制作体制に疑問を感じるようになったためだという。
2010年になって毎日放送制作の『闇金ウシジマくん』で久々に連続ドラマに復帰するが、それは深夜ドラマに光明を見出したからだとか。


「映画監督とか映画俳優さんたちが来て、予算も少ない中でアイデア(勝負)で面白い深夜ドラマが出始めてた時だったんですよ。『ここかもしれない』と思ったんです。『ここで何か面白いことができるかも』って」という山田はその翌年の2011年も、福田雄一の監督・脚本で話題を呼んだテレビ東京の深夜ドラマ『勇者ヨシヒコと魔王の城』で主演を務める。

そして『闇金ウシジマくん』『勇者ヨシヒコ』ともに人気シリーズとなっていくが、これは狙っていたことだったと山田は言う。

本来は続編に出演したくないという山田だが、「深夜ドラマでめちゃくちゃ面白いものを、人気シリーズを作ってしまえば、『深夜なんかに負けてらんねぇぞ』って思ったゴールデンの人たちが『俺らも気持ち切り替えてもっと攻めていこうぜ』ってなるかな、って思ったんです」
「僕の行動で何か意識に火を点けられたら」と、プライム帯のドラマ制作陣の意識を変えるため、最初から深夜ドラマで人気シリーズを作ろうと決めていたと打ち明けた。


『闇金ウシジマくん』や、6月4日公開の主演映画『はるヲうるひと』においての役作りの緻密さや徹底ぶりも語られ、特に精神的に追い詰められた後者のエピソードを聞いた林が「俳優さんって、我々の想像をはるかに超えて大変なものを抱えてやるお仕事なんですね」と感想を述べると、山田は笑顔で「俳優は大変なんです!」と強調していた。

山田が語る貴重な俳優論やドラマ・映画業界への想いに視聴者からも感心の声が多く寄せられたが、スタジオにいたSexy Zone・中島健人も大いに触発されたようで、「俺もどんどん芝居したいなって思いましたね」と熱い言葉を口にしている。

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