阪神藤浪晋太郎リリーフで1回0封「与えられた仕事なので、そこで結果を」


<日本生命セ・パ交流戦:阪神6−1ソフトバンク>◇4日◇甲子園


阪神藤浪晋太郎投手(27)が中継ぎで甲子園に帰ってきた。
6−1の9回。黄色いリリーフカーからタテジマの長い足が見え、197センチの長身がグラウンドに降り立った瞬間、甲子園の7041人がどよめいた。


「セーブ、ホールドシチュエーションでもなかったですし、わりと歓声を聞く余裕はありました。勇気づけられました」


拍手に背中を押されてマウンドへ。
ノーワインドアップから初球155キロを代打長谷川に捉えられ右前打とされたが、三森には150キロの落ちる球も交ぜながら5球目の外角直球で空振り三振。

今宮を遊ゴロ、最後は8回にソロを放っていた栗原を156キロ直球で中飛に仕留めて「0」で締めた。
リリーフ藤浪としては初めて試合終了の瞬間をマウンドで迎え、駆け寄ってきた梅野らナインと笑顔でグータッチした。


この日にセットアッパー岩崎の出場選手登録抹消が決まり、2軍遠征先の名古屋から急きょ1軍に合流。
42日ぶりの昇格で1回1安打無失点だった藤浪に対して、矢野監督は「岩崎も抹消したし、どういうパターンを組めるかなというところで上げてみた。しっかりした晋太郎らしいボールを投げていた」と評価。
今後も当面はブルペン陣に組み込む考えを示した。


昨年も9月終盤から中継ぎに回り、球団最速の162キロをマーク。
13試合で7ホールドを挙げ、防御率2・53だった。

今回の2軍調整中も4試合連続で先発していたが、岩崎に加え、投手主将の岩貞らに疲れが見える中、経験ある藤浪がブルペンに加わることは大きい。

「もちろん先発をやりたい気持ちは持ちつつですけど、現状与えられた仕事なので、しっかりとそこで結果を出したい」

役割は分かっている。開幕投手として今季の快進撃をスタートさせた藤浪が、優勝への切り札としてチームを支えていく。


▼藤浪が9回に登板し1イニング無失点。救援登板はプロ15試合目だが、過去14試合はすべて中継ぎだったため、プロ初の「完了」を記録した。


https://news.yahoo.co.jp/articles/97e0f139fc1a7a9a6e4ebd4d4af22635177bb212