オリコンニュース 2/25(木) 8:40

 時代を越えて愛される名作ゲーム『桃太郎電鉄』シリーズ。発売開始から30年を超え、4年ぶりの完全新作として発売された『桃太郎電鉄〜昭和 平成 令和も定番!〜』が、コロナ禍の巣ごもり需要も取り込み、累計販売本数(ダウンロード版を含む)250万本とシリーズ最大売上を記録した。シリーズ生みの親であり、一度は引退したものの復帰し、本作で総監督とゲームデザインを務めたさくまあきら氏と副監督の桝田省治氏が、本作の大ヒットの裏側を語った。

◆悔いのない『桃鉄』を作りたい…一度は引退したが後悔ばかり浮かんできた

――4年ぶりの新作となりました。株式会社コナミデジタルエンタテインメントの統括プロデューサーの岡村憲明氏が「僕の責任できちんと作れるスタッフや環境を整えますので、もう1回チャンスをいただけませんか」とさくまさんに懇願したとも言われています。新作が制作されることになった経緯について教えてください。

【さくまあきら】 御存知の通り、一度は引退しました。でも、引退してみると、あの物件を入れ忘れたとか、あのイベントをまだやっていないとか、後悔ばかり浮かんできたので、私のほうからコナミさんにお願いしたんです。もう一度、悔いのない『桃鉄』を作りたかった。去年の正月に心筋梗塞で倒れたのは、仕様書を書き上げた直後でした。やりきって満足したんでしょうね。

――本作のサブタイトル『〜昭和 平成 令和も定番!〜』はとてもシンプルです。

【さくまあきら】 桝田省治さんのアイデア。広告代理店の出身なので、サブタイトルは彼におまかせです。『桃鉄』という言い方も彼からです。

【桝田省治】 数年前にシステムも見た目も『桃鉄』に似たボードゲームが発売されました。『桃鉄』と完成度の差は歴然でしたが、それはプレイしてみないと見えにくい。プレイする前から訴求できる差別化ポイントは、30年以上の実績や信頼、そして知名度。これがもっとも伝えやすい差別化ポイントと判断し、現状のサブタイトルに決めました。

――『桃鉄』といえば、サザンオールスターズの関口和之さんの曲が印象的でしたが、本作では音楽制作スタッフとしてヒャダイン(前山田健一)さんを新たに起用しています。

【さくまあきら】 関口和之くんにはもう30数年、曲を作ってもらっていて、いまや『桃鉄』の顔です。ヒャダインくんは『桃鉄』のおかげで京都大学に入学したというエピソードを聞いて、依頼しました。娘が彼の曲は『桃鉄』に合うと言っていたのも大きいです。以前から『桃鉄』の音楽を作っていたかのように、ピッタリの曲を作ってくれて。デストロイ号では、新しい局面も見せてくれました。

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https://i.imgur.com/t23waTD.jpg