コロナ禍で報道・情報番組の競争も激戦が続いている。変化があったのは午後帯。とくにNHK「ごごナマ」、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」、フジテレビ系「バイキングMORE」など情報番組が乱立する14時台で、TBS系「ゴゴスマ〜GOGO!Smile!〜」が一歩抜きんでた。

 これまでにも同時間帯最高視聴率を獲得することはあったが、今年最初の放送となった4日には関東地区では過去最高を記録(8.3%)。さらに、この日から石川・広島でもネットされ、放送エリアは22局、1都1道30県と拡大し続けている。

「もとはCBC制作の名古屋のローカル番組でしたが、15年4月からTBSがネットし、東京でも見られるように。宮根誠司、坂上忍というアクの強いMCに辟易した視聴者が物腰柔らかく、人当たりがいい石井亮次に流れたとみるべきでしょう。コロナ関連でも脅しやあおりがなくて、安心して見ていられます」(テレビウオッチャー)

 昼が「ゴゴスマ」なら夕方は日本テレビの「news every.」だろう。こちらは高値安定が続く。昨年12月の週間視聴率ランキングを見ると平均視聴率は13%前後で、トップのNHK「ニュース7」に続く2位だった週もある。

「『every.』人気の立役者はキャスターの藤井貴彦です。4月の緊急事態宣言の際に『命より大切な食事会やパーティーはありません』と訴えたのは記憶に新しいところ。ネットでは『藤井貴彦 コロナ語録』として絶賛されている言葉がいくつもあります。藤井は『マスク、アクリル、ソーシャルディスタンスおじさん』を自称、視聴者に親しみやすさをアピールし、信頼と安心感を与えています」(前出のウオッチャー)

 緊急事態宣言で競争はますます苛烈になる。脱線だけはしないように。

https://news.yahoo.co.jp/articles/2a0ace29a8fe9098fc17911bf6c1610c9179a218
https://amd-pctr.c.yimg.jp/r/iwiz-amd/20210110-00000001-nkgendai-000-1-view.jpg