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「ゆくゆくはAVに出演させるつもりだ」スポットライトの裏で搾取される“底辺声優”たちの苦悩

鬼滅映画が空前絶後の大ヒットを記録した陰で、“底辺声優”に注目が集まった。きっかけは、今年2月に元声優の泉水みちるさんがnoteに投稿した「底辺声優の所感」という記事。声優養成所の内側で苦悩する若者の姿を赤裸々に綴り、大きな反響を呼んだ。今や30万人も存在するといわれる声優志望者たち。なぜ現代の若者たちはこれほどまでに声優に熱狂し、そして夢破れていくのだろうか?

中略
♦アイドル化が進んだ声優の世界
2005年の『電車男』くらいを境にオタクカルチャーが一般化。’06年の『涼宮ハルヒの憂鬱』をきっかけに平野綾がアイドル化したのは記憶に新しいだろう。子供の「なりたい職業ランキング」上位に声優が入ってくるようになったのもこの頃だ。そして10年代には、武道館で単独公演を行う声優やユニットが当たり前となり、ソシャゲやVTuberの勃興とともに、ゲーム実況、音声配信系アプリなど、ITによって誰でも声を通じて表現をすることができる時代になった。

そして2020年、冒頭でもご紹介した泉水みちるさんの記事「底辺声優の所感」が投稿された。それによれば、声優はもはや役者としての演技力ではなく、容姿やフォロワー数などの付加価値を強く求められているようだ。キャラ作りのためにあえて変わった趣味に打ち込んでみたり、ワークショップ通いで不必要な教材を買い込んだ挙げ句、バイト出勤が不安定になってしまったりと、夢を追いかけていたつもりがいつの間にか夢に追われ、苦しんでいる底辺声優たち。

実際に声優学校と養成所に通い、現在は別の活動をするようになったAさんは当時をこのように振り返る。

「中学校でいじめに遭い、生きる意味が欲しかったんです。声優の学校がきっと自分に合うと感じて、夢を声優に決めました。先生も向き合ってくれてオーディションの話もいただき、声優アイドルユニットに合格してその道に進む予定だったのですが、ゆくゆくはAVに出演させるつもりだという話を聞いてその夢は諦めました」

 声優学校卒業後、「今の自分に向いてなかったら、別の道を目指せばいい」と考え、アイドルへ転身したという彼女。それは恵まれたほうなのかもしれない。今や明らかに需要を超える、30万人の声優志望の若者たちが存在する時代だ。この人数は若者不足で悩んでいる24万の自衛官よりも、26万の警察官よりも多い。

かつてアニメの声優という職業は、自分を受け入れてくれそうな貴重な受け皿であった。ところが注目を集めてマジョリティが流入してきた今、そこはただただ消費され、消耗してしまう場に。厳しい競争を勝ち抜いて武道館を熱狂させたスポットライトの裏側に、たくさんの“底辺声優の所感”がこだましている。

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★1が立った日時:2020/12/10(木) 13:50:01.45

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【声優】“底辺声優”の苦悩 需要を超える30万人の声優志望…役者としての演技力ではなく、容姿などの付加価値が求められ [muffin★]
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