現代から三島由紀夫に“生”と“死”を投げかけて、東出昌大が語る「(死なない)憂国」(会見レポート) - ステージナタリー
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2020年9月14日 12:00

三島由紀夫没後50周年企画「MISHIMA2020」メインビジュアル
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三島由紀夫没後50周年企画「MISHIMA2020」に出演する東出昌大の取材会が、去る9月9日に東京都内で実施された

三島由紀夫没後50周年企画「MISHIMA2020」は、4人のクリエイターがそれぞれの視点で創作した三島作品を、オムニバス形式で上演する企画。本プロジェクトの上演作品には、三島の短編小説「橋づくし」「憂国」「真夏の死」、そして「近代能楽集」に収録された短編戯曲「班女」がラインナップされた。東出は、映画監督・映像作家の長久允が上演台本と演出を手がける「『憂国』(『(死なない)憂国』)」に、菅原小春と共に出演する。なお長久にとって、今作が初の舞台作品となる。

東出は「長久さんのことは、思わず長久監督って呼んでしまうんです」とはにかみつつ、長久の上演台本を初めて読んだときの感触を「すごい台本だな、って思いました。ぶっ飛んでいるのにまとまっていて、早く稽古場に入りたいって、心の底から震えるほどに思いました」と振り返る。内容については「原作の『憂国』は、主人公の信二が二・二六事件に際して、事件に参加していた仲間を討たされるくらいならと、妻の麗子と共に自決する話。今作では、物語の舞台がコロナの影響を受けた現代に置き換えられています。僕が演じる信二は、夫婦が唯一の生きがいにしているライブハウスの取り締まりに駆り出されるんですけど、でも『憂国』のように自決できない。現代人の、満ち足りているけど空虚な弱さみたいなものを体現した信二と麗子を軸に、生きるとは何か、死ぬとは何か、現代から三島さんにメッセージを投げかけるような作品になっています」と語った。

稽古の話題になると「毎日楽しいですね」と笑顔を見せた東出は、その理由を「長久監督は僕らにすごく寄り添ってくれますし、座組の向いている方向が最初から一緒で。意図的にそうなったわけじゃなくて、僕たち、偶然にも好きなものが似ているんですよ(笑)」と話す。「例えば、菅原さんと長久監督は『ジェームス・ブラウンのダンスってすごいよね』という共通言語を持っていたり、僕と長久監督はジャパニーズヒップホップで共通言語を持っていたり。菅原さんに、僕と監督が好きなラッパーのライブ映像を見せると『これ、すごいね』って言ってくれるし、逆にジェームス・ブラウンの解説を監督と菅原さんから僕が聞いて、『わ、これはすごいね』ってなったり。“すごい”の価値観が似ているんです」とうれしそうな表情で続けた。

菅原との共演については「舞台での芝居が初めての経験らしいんですけど、こんなに自分の言葉として、セリフを話せる女優さんがいるのかと。ライブハウスでのダンスのシーンになると、菅原さんを先生にして、ワークショップを受けて(笑)」と語りつつ、「演技について相談されることもありますが、彼女は自由に新しい扉を開いて、全部試している。目からウロコが落ちます」と信頼を寄せる。

最後に東出は「明治の方からすると、信二は『軟弱だ』と怒られるかもしれないけど、情けなくて軽薄で、でも必死で素直だと思うんです。そんな信二と麗子が、ちょっとずつ違う軸で生きようとする……僕らの『(死なない)憂国』は、観劇後、明日からがんばろうと思ってもらえる作品になるんじゃないかな」と締めくくった。

(略)

※省略していますので全文はソース元を参照して下さい。

※公式
https://twitter.com/MISHIMA_2020

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