https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/c/f/cf531_1413_5dff92a74c73b696c75398ce4118794c.jpg

ジャニーズと各局の忖度関係

18日は朝から夕方まで各情報番組のトップ扱いで、山下智久と亀梨和也の処分に関するニュースを報じている。

二人に下された処分は、山下が「一定期間の芸能活動自粛」、亀梨が「厳重注意の上、書面による反省を促す」だった。しかし、これで騒動が沈静化しそうなムードはなく、現在までジャニーズ事務所の処分内容と、それを報じるテレビ局の姿勢に、ネット上で批判が殺到している。

人々が批判している理由は、「ジャニーズの行った論点のすり替えに、メディアが大きく加担している」から。すでにほとんどの人々が最大の論点をわかっているにもかかわらず、ジャニーズ事務所とテレビ局は、公然とすり替えてしまったのだ。今回の一件は、山下と亀梨以上に、ジャニーズ事務所とテレビ局の問題点を浮き彫りにしている。

photo by gettyimages

東京都の条例に違反する可能性も
事の発端は、7日に「文春オンライン」が報じたスクープ記事だった。

先月30日、山下と亀梨は都内のバーで飲み会に参加し、そこに同席した女性3人のうち2人が未成年の現役高校生だったという。さらに山下は午前4時30分すぎにバーに出たあとタクシーでホテルに向かい、その1時間後に1人の高校生が同じ部屋に入り、約8時間にわたって滞在した。もしこれが事実であれば、「東京都青少年健全育成条例違反」「児童売春防止法違反」の可能性がある重大事だ。

ところがジャニーズ事務所がウェブサイトで発表した「弊社所属タレント山下智久・亀梨和也(KAT-TUN)に関するご報告」は、誰も首をかしげざるを得ない内容だった。

https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/9/2/92a76_1413_bbda930090413171523e4a25bacc1c9b.png

ジャニーズ事務所公式サイトより

まずジャニーズ事務所は、「その方が未成年であるという認識はなく、また、特段飲酒の有無も把握はしておりませんでした」「両名は飲食店などの場に未成年の方が居合わせることのないよう平素から意識を働かせていた」と2人の行動を釈明。このあたりは第三者ではなく身内のヒアリングだったとしても、ある程度信用していいかもしれない。

しかし、それに続く、「今回のような結果を引き起こすこととなった要因の一つとしまして、店内に居合わせた方が積極的に年齢を偽っていたことが挙げられるのではないかと認識しております」という17歳の高校生に責任を押し付けるようなコメントには疑問が残る。

山下は35歳、亀梨が34歳と倍の年齢であり、何より「女性たちに夢を売る一大芸能事務所が、未熟で判断力に欠ける少女を責めるようなコメントをしていいのか」と感じてしまうのだ。

つづく

2020年8月19日 6時0分
https://news.livedoor.com/lite/article_detail/18755380/