2020年05月29日 12時37分
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脳科学者の茂木健一郎氏(57)が29日、官僚たちのを“情報隠蔽”を糾弾した。
新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の議事録が作成されていないことが判明し、波紋を呼んでいるが、
茂木氏は「会議において誰がどのような発言をして、どのような議論で結論が出てきたのか、後世にそれを
 検証して分析する資料として議事録は欠かせない」とし、「議事録をつくるのに別に大したテクノロジーも
 予算も要らない。単に録音してそれを文字起こしするだけのことである。それくらいのこともできない人
 たちが内閣官房にいるとは信じがたい。国家運営の上で邪魔だから、他の人たちと交代して欲しい」と断罪した。
また「多くの人がそうなのではないかと推定しているように、実際には録音もとっていて、その文字起こしも内部
 でも作成しているのに、問い合わせに対して『議事録は作成していない』と白を切っているのだとしたら、別の
 意味で悪質である。このパターンを、私たちは過去数年に何度見てきたことだろう」と官僚の“隠蔽体質”を指摘。
「中央省庁の制作決定のプロセスの透明性や、その情報開示の必要性について、日本の役人たちは国民をなめきって
 いるというか、愚弄していると言ってもいいくらいひどい。しらを切ってとぼけていればそれで済むと思って
 いるのだろうが、今回のコロナ危機のような重大な事態でも、それで通すつもりか」と怒りの声を上げた。
茂木氏は最後に「中央省庁の役人たちが、重要な制作決定のプロセスを隠蔽し、その議事録などのデータはないと
 白を切り、結局誰も責任を追わないかたちでずるずると愚かな政策をやり続けていたら、国が滅びる。いい加減、
 霞が関のこの幼稚な文化は改めて欲しい。そうでなければ内閣官房のスタッフを全取っ替えすべきだ」と提言している。