リーガ優勝争いを左右するクラシコはレアルに軍配!ヴィニシウス&マリアーノ弾でバルセロナ破り首位に浮上

1日のリーガ・エスパニョーラ第26節、サンティアゴ・ベルナベウを舞台にレアル・マドリー対バルセロナのクラシコが行われ、2-0でレアル・マドリーが勝利を果たした。

もし首位バルセロナが勝てば2位レアル・マドリーとの勝ち点差は5に広がるほか、さらに当該対決成績でも勝ることになる今季リーガの優勝争いを左右するクラシコだ。

マドリーのジダン監督はGKクルトワ、DFカルバハル、ヴァラン、セルヒオ・ラモス、マルセロ、MFバルベルデ、カセミロ、クロース、FWイスコ、ベンゼマ、ヴィニシウスを起用。対して、バルセロナのセティエン監督はGKテア・シュテーゲン、DFセメド、ピケ、ユムティティ、ジョルディ・アルバ、MFブスケッツ、フレンキー・デ・ヨング、アルトゥール、FWビダル、メッシ、グリーズマンをスタメンとしている

試合は立ち上がりから均衡を見せる。マドリーはピッチ中央まではバルセロナの進行を許し、そこからプレッシングを行う。イスコが中盤の数的不利性を解消して、バルベルデが右サイドでジョルディ・アルバのオーバーラップをケアした。バルセロナの攻撃を打ち消すホームチームは7分、CKの流れからベンゼマが右足ボレー、15分にはエリア手前からクロースがミドルシュートでゴールをうかがったものの、どちらも枠を外れる。

その一方で、ピッチ中央で展開されるマドリーの包囲網をなかなか突破できないバルセロナだったが、機を見た最終ラインの飛び出しからマドリーより決定的なチャンスを迎えていく。21分、J・アルバのグラウンダーのクロスからグリーズマンがシュートを打ったが、これはクロスバーの上へ。また30分にメッシ、34分にアルトゥール、38分にまたメッシと、中央でコンパクトにまとまったマドリーの守備ブロックを抜け出したが、いずれのフィニッシュもクルトワの好守に遭った。前半はスコアレスのまま終了する。

後半の立ち上がり、マドリーはここが勝負どころと見込んでついにハイプレスを発動。強烈なインテンシティーでバルセロナがボールを保持してもすぐに奪い返し、波状攻撃を仕掛けていく。56分にはイスコがペナルティーエリア手前左から対角線上にシュートを打ったが、これはT・シュテーゲンの片手セーブに阻まれた。マドリーはイスコのシュートの後もバルセロナ陣地で一方的に攻撃を進めるが、しかしやはり崩しの場面での精度を欠いて得点を奪うには至らない。

セティエン監督は69分に最初の交代カードを切り、ビダルとの交代でブライスウェイトを投入。69分にはこの前レガネスFWが最終ラインを突破してシュートを放ったが、これはゴールラインを割る前にマドリーDFのクリアに遭っている。

そして71分、少しずつトーンを落としていたマドリーが、待望の先制点を記録した。決めたのはラストプレーの精度はともかく、一人勢いを維持し続けたヴィニシウスだった。ブラジル人FWはクロースのスルーパスから右サイドを突破。そのままペナルティーエリア内左に入り込みシュートを放つと、これが枠内に収まっている。ヴィニシウスがベルナベウに新たな希望を灯してから約1年……、あの頃は明かりがない中での弱い灯火だったが、今日ついにスタジアムを燃え上がらせている。

先制したジダン監督は79分に1枚目の交代カードを切り、イスコとの交代でモドリッチを投入。対してセティエン監督は82分、アルトゥールとグリーズマンをラキティッチ、アンス・ファティに代えてカードを使い切った。

その後はバルセロナがボールを保持して攻撃を仕掛けるも、マドリーは堅守でもって決定機を許さず。ジダン監督は86分にバルベルデをルーカス・バスケスに代え、サイドの守備を強化。そして終了間際には、ベンゼマとの交代でマリアーノを久しぶりに出場させた。すると後半アディショナルタイム、そのマリアーノがペナルティーエリア内右に侵入して、勝負を決定づける2点目を獲得。バルセロナに引導を渡している。

この結果、レアル・マドリーはバルセロナに勝ち点1差をつけて、首位に浮上。当該対決の結果でも1勝1分けで勝り、もし勝ち点で並んだ場合にもバルセロナより上に位置する権利を得ている。

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