【中畑清 CHECK!】
同期の新人、横山を相手に投げていたときは力感がなく、こりゃあ何年もかかると思った。
井口監督から「今年はシーズン最後の方に間に合えばいい」とじっくり育てる方針を聞いていたしね。

ところが、相手がブルペン捕手に代わったとたんに激変。左足をダイナミックに上げ、柔らかく着地する。
腕がしなり、凄いボールが18・44メートル先のミットを叩く。捕手の後ろで見ていて怖かった。
バランスがよく、球筋も一定。立ち投げで、ゆうに150キロを超えている。155〜156キロ出てたんじゃないかな。

感動した。長いこと野球やってきたけど、こんな投手見たことがない。「昭和の怪物」江川卓以上。
江川もスピンの利いた凄い球を投げてたけど、質が違う。私の現役時代で言えば、江川に鈴木孝政の切れ、小松辰雄の剛球を全部ミックスした感じかな。これなら170キロも期待できる。

朗希と室内練習場ですれ違ったとき、右手を差し出したら「2回目ですね」と言って握り返してくれた。
昨年8月、駒大グラウンドへU18代表の練習試合を見に行ったとき「同じ東北人として応援してる。頑張ってね」と言ったのを覚えてくれていたのだ。うれしいじゃないの。

早くブルペン、実戦での投球を見たいね。

https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2020/02/08/kiji/20200208s00001173080000c.html