自律神経失調症を患い西武で唯一未契約選手となっている2018年のパ・リーグ最多勝右腕・多和田真三郎投手(26)の契約条件が「集団生活への適応」にあるという。

多和田に関しては先日、渡辺久信GM(54)が15日から球団施設で練習を開始したことを発表。「今はまずグラウンドに来て肩周辺のトレーニングや45メートル程度のキャッチボールを行い、有酸素運動、ウエートトレーニングなども行っている」と明かしている。

キャンプについては「できれば連れていきたいと思っているが、こればかりは焦らせてもしょうがない。今は経過を追っているところ」と慎重に状況を観察中だという。

チームの中で唯一の契約保留選手となっている多和田との契約メドについて渡辺GMは「チームの一員としてやっていけると判断すれば契約はする。ただ契約のために焦らせてもしょうがない。これは彼の状況次第」と言葉を選びながら「チームとして動いている以上、これまでの経緯を我々は知っているので、そのあたりがクリアにならないとなかなか契約はできない」とも語っている。

選手、関係者の話を総合すると昨年の離脱前には病状の悪化などもあり、多和田が頻繁にミーティングに遅刻、欠席する事態が起きていたという。これと並行して投手ミーティング等の選手間会合への参加もできなくなり、他のナインとの正常な関係はもはや維持できない状況となっていたという。

プロ野球選手は個人事業主である一方で、合宿生活を送るキャンプからシーズン中のホームゲーム、遠征なども含め常にフロント、首脳陣、選手、スタッフを含めたチーム単位での集団生活が求められる。そこに適応できると判断されて初めて多和田はプロとしての再スタートを切ることになる。

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1/24(金) 16:39配信