0001牛丼 ★
2019/12/12(木) 17:41:32.98ID:TFbMNuT/9「空気」を受け入れる、でもこびたくはない
<今年8月、近著『熱視線』(朝日新聞出版)を出版したミッツさん。アイドルの発言や、時事問題についてのコラムを一冊にまとめました。特に記事の見出しを考えることには、心を砕いたそうです>
この本は『週刊朝日』の連載が基になっています。誌面記事をネット版に転載するとき、当初は記事の見出しが変わっていたんです。だから編集部に「自分の文章を載せるのであれば、タイトルもそのままにして下さい」とお願いした経緯があります。
――たとえば昨年話題となった、東京・南青山の児童相談所建設問題に関する記事には「女王『南青山』のアーティスト気取り」という表題をつけられていますね。含蓄がある表現で、思わず目が止まりました
見出しって、時代性が表れますよね。「●●の仕方」とか「幸せになれる●個の方法」とか。そうした引っかかりのいい言葉を、ワードメイキングすることは大事だと思っています。ただ時代にこびすぎてしまうのは、ちょっとダサいかもしれません。
「●●力」「●●系」みたいな表現で、物事を定義づけようとする風潮ってあるじゃないですか。元々、すごく抵抗が強かったんです。もっとも、最近は心理的ハードルが下がっていますけれど。
――ある意味、世間から求められる考え方を、敏感に感じ取っていると
仕事ですからね。でも、これが難しいんです。
テレビのワイドショーで「このニュースについて30秒間でコメントして下さい」と求められることがあります。でも、なかなかスパッと言えない。色々考えて「結局わからなかった」「こういう見方もあって難しい」という結論に落ち着くことも、少なくありません。もちろん、実際は回答しますよ。
ただ、そもそも世の中って、一言で表現できるほど単純なものではないとも思います。
――そういった性格は、ご自身の個性だと捉えているんでしょうか
個性ではあるかもしれませんが、商品にしていいかどうかとは、また別の話です。仕事をいただいている以上、対価に見合ったものをお返ししなければいけませんから。その点、本はゆっくり言葉が選べるし、書いた文章を見直すこともできます。しっかり準備できるので好きですね。
続きまーす
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