2019.11.27 05:05
天海祐希、19年ぶり単独映画主演!ベストセラー「老後の−」初実写化
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通帳を手に困惑顔の天海。主婦として切実な老後資金問題に立ち向かう!
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 女優、天海祐希(52)が来年9月18日公開の映画「老後の資金がありません!」(前田哲監督)で19年ぶりに単独映画主演を果たすことが26日、分かった。金融庁は今年6月に老後の蓄えが2000万円必要と発表しており、世間も大注目の話題をコメディーで表現。老後の資金問題に直面する主婦役の天海は「私も老後に入ってきている。資金は個人情報なのでノーコメント」と自虐的に?アピールした。

 国民が頭を悩ませる老後の資金問題に、スター女優の天海が切り込む。

 2013年のTBS系「夫のカノジョ」など人気ドラマの原作を手掛けた小説家、垣谷美雨さん(60)の「老後の資金がありません」を映画化。発行部数26万部超のベストセラーの初実写版だ。

 天海演じる4人家族を支える53歳の主婦・篤子は家計を節約してやりくりしていたが、義父の葬式代400万円を支払うことに。さらにパートをクビになり、夫の会社も倒産。資金難に加え、御曹司との結婚を控えたフリーターの娘や大学生の息子との親子関係、同居することになった姑に振り回されるなど追い込まれていく。

 老後の資金問題をめぐっては、金融庁が6月に発表した報告書に夫婦が95歳まで生きるには年金以外に2000万円が必要と記載。お茶の間の話題を独占したばかりだ。

 天海は公開中の映画「最高の人生の見つけ方」に女優、吉永小百合(74)とW主演しているが、映画の単独主演は01年の「狗神」以来19年ぶり。先日、報道陣に公開した東京都内のロケでは姑の入院先に駆けつけ、お金をめぐって衝突するシーンを撮影した。

 足早に病室を去る場面では、廊下を歩く速さについて初タッグの前田哲監督(47)と何度もやり取りを交わすなど女優魂全開。撮影後に取材に応じた天海は、東京・上野生まれの自身と大阪府出身の前田監督とは「下町のおじさんと関西のおばちゃんみたい」と相性のよさをアピールした。

 劇中の安価な衣装で元宝塚女優のオーラを隠し、「座長の意識はない」とにっこり。「私は節約家ですが、差し入れとかにはお金を使いますよ」とお茶目に明かした。老後については「独りもので趣味もないし、計画はない。計画してもその通りにいかないのが人生」と豪快に笑った。

 27日に撮了を迎え、「どんな人生でも一通りぶつかる“壁”が詰まった映画。嫁姑で一緒に見ても面白い。皆さんの毎日に役立つ作品になる」と胸を張った。

(おわり)