有名人がファンから求められるサイン。
人気商売のプロ野球選手も年間に何枚も求められる。
応じ方も人それぞれ。無言でペンを走らせる選手もいれば、笑顔でコミュニケーションを取りながら応じる選手もいる。
日本ハムの斎藤佑樹投手(31)は後者。常にファンに対する感謝の思いを抱えているからだ。

 06年夏の甲子園で早実のエースとして田中(現ヤンキース)を擁する駒大苫小牧との引き分け再試合を制して全国制覇。
「ハンカチ王子」としてブレークした。
早大を経て10年ドラフト1位で入団。
プロでも注目を集めたが、右肩や肘の故障もあり、9年間の通算成績は15勝26敗、防御率4・34。
今季も2年連続未勝利に終わり、節目の10年目となる来季に向け、無休でトレーニングを続けている。

不本意な結果が続き、ここ数年はオフのトレーニングでも試行錯誤を続ける日々。
眠れない夜も多いが、心掛けていることがある。
それは自主トレなどでファンと接する場に出る際は「笑顔を絶やさない」こと。
「ここまで野球をやらせてもらっているのは応援してくれるファンの方々のおかげ。
だから、どれだけ悩んでいてもつまらなそうな顔は見せないと決めてます」と語る。
一時は一日に数百枚も届いていたファンレターの数も現在は月に数枚に減ったが「どれだけ(ファンレターから)勇気をいただいているか分からない」と感謝する。

 この日は札幌市内の室内練習場で自主トレを実施。
入念にネットスローも行い「(体)全体を使いながら投げることを意識するためです」と汗をぬぐった。
練習後は寒風が吹く中で待っていたファンにサイン。
短パン姿で震えながらも感謝の思いをペンに込めていた。

11/22(金) 11:48配信https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191122-00000121-spnannex-base

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