「汚い」とは言わせない 世界選手権へ挑む体操ニッポン

 もう「きたない」なんて言わせない――。
 10月4日に開幕する体操の世界選手権(ドイツ・シュツットガルト)で、日本男子は伝統の「美しい体操」を世界に再アピールする。
 昨年の世界選手権で中国、ロシアに敗れ、基本から見直した成果を見せるときだ。

 「細かい部分まで意識して取り組んできた。選手の意識も高まっています」。
 男子団体予選を1週間後に控えた9月30日、水鳥寿思・強化本部長は言った。

 演技の出来栄え、美しさを示す「Eスコア」で中国、ロシアとの差を見せつけられたのは1年前。
 倒立の角度や、着地の際の姿勢や小さな1歩の踏み出しなど、細かな部分で減点された日本は3位に沈んだ。

 2016年リオデジャネイロ五輪で金メダル。来年の東京五輪で連覇を目指すはずが、「日本は『きたない』『技ができていない』というイメージが世界の審判についてしまった部分がある」と日本体操協会の高橋孝徳・審判本部長は言う。

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朝日新聞DIGITAL 2019年10月1日13時00分
https://www.asahi.com/articles/ASMB100V0M9ZUTQP02B.html