仕事がたまる、残業が減らない、遊ぶ時間がない……。「もっと時間があればいいのに!」と思っている人は多いだろう。
超多忙の人気ブックライターで、著書『プロの時間術』を刊行したばかりの上阪徹氏によると、「お金持ちほどテレビを見ない」という。
自身も、高校生の頃からテレビをほとんど見ていないそう。テレビがいかに「危険な存在」か、そしてテレビから離れるにはどうしたらよいかを教えてもらった。
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・テレビは「危険な存在」
 
意識しないまま、いつの間にか経過してしまう時間といえば、もしかするとこれが最も大きなものかもしれません。テレビです。一度、スイッチを入れてしまうと、なかなか消せない、という声もよく聞こえてきます。
でも、それは当たり前だと思います。テレビというのは、頭のいい人たちが、どうにかしてスイッチを消せないよう、チャンネルを回さないよう、必死で知恵を絞って、できているからです。以前、大手の芸能事務所の著名なマネージャーに取材で聞いた話でした。

一度、つけてしまうと、そうそう消せない、というのは当たり前のことだと思います。それだけの努力が、テレビの制作側では行われているのです。
だからこそ、ずっとつけっぱなしで見てしまうようなことが起こる。ダラダラと長時間、テレビの前で過ごすようなことが起きてしまうのです。

私は今なお、人生で最も充実していたのは、大学受験のあった高校3年のときだと思っているのですが、そのときにはっきりと覚えていることがあります。それは、テレビを見ない、と決めたことです。
実のところ、テレビは家族が集まる食卓にしかなかったこともあり、もともとそれほどテレビを見ることはなかったのですが、高校3年のときにきっぱりやめてしまいました。おかげで、いろいろなことをする時間を作ることができたのです。

以後、大学進学で上京してからも、社会人になってからも、ほとんどテレビは見ません。話題のドラマを見ることも滅多にない。あるなら、日本代表クラスが出るスポーツか、あるいはニュースくらいです。
このテレビを見ないという習慣は、とても良かったと思っています。個人的にテレビの何がいけないのか、と考えるに、受動的だからです。テレビは、すべて相手からの一方通行です。録画をしたりもできるわけですが、基本的には時間の手綱は相手が握っている。

そうすると、こちらで時間のコントロールができない。しかも、放っておくと、いつまでも受動的に過ごすことができてしまう。
時間の使い方で重要なことは、いかに主体的に自分で時間をコントロールできるか、です。受動的に長時間過ごせてしまうテレビは、そこにおいて、極めて危険な存在だ、ということを認識しておく必要があると思います。

・裕福でない人ほどテレビを見る
 
衝撃的な話を聞いたのは、インド人の資産家の書籍をお手伝いしたときでした。これは世界中でいろいろな調査があるようなのですが、「裕福でない人」の習慣で、多くの時間を占めているのはテレビだというのです。
そして彼はこうも言っていました。世界中のお金持ちに会ってわかったことは、お金持ちはテレビをほとんど見ないということだった、と。家にはテレビがない、と語っていたお金持ちもいたそうです。

それは、テレビが受動的で圧倒的に多くの時間を奪うことを知っているからです。意識しないまま大切な時間を無為に過ごしてしまう危険に気づいているからです。
テレビをまったく見るな、とは言いませんが、テレビをよく見る人は、それを減らすだけでも時間のゆとりが生まれると思います。時間を定め、番組を決め、消す勇気を持つ。

そもそも、本当にそのテレビ番組を見る必要があるのか、よく考えてみるべきだと思います。意外に惰性で見続けているだけ、という人も少なくない。
では、その番組を見なかったとしたら、自分に何が起こるのか。意外に何も起こらないかもしれない。実は、自分の人生には何も、もたらさないかもしれない。

では、小説が良くてテレビがダメなのはなぜか。ある経営者は、テレビの時間効率の悪さを指摘していました。時間がかかる割に、実は入ってくる情報は多くない、と。
本当にテレビを見る必要があるのか。それが、どのくらい自分の時間を奪っているのか、冷静に考えてみるべきなのです。

現代ビジネス 7/31(水) 11:01配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190731-00065934-gendaibiz-bus_all

1 Egg ★ 2019/08/01(木) 22:20:16.35
https://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1564665616/