新潟県のアイドルグループ「NGT48」のメンバーだった山口真帆さんがファンの男性2人に暴行された事件で、NGT48を運営するAKS(東京)が男性2人に損害賠償を求めた訴状の詳細が5日、判明し、同社が3千万円の賠償を求めていることが分かった。男性2人がNGT48の他のメンバー8人ほどと私的なつながりがあると話していたことも新たに分かった。第1回口頭弁論は10日に開かれる。

 訴状によると、山口さん=5月にグループを卒業=は昨年12月8日、自宅前で男性2人に顔面をつかまれるなどした。AKSは劇場公演やコンサートツアーを中止し、警備費用などと合わせて1億2千万円以上の損害を被ったとしている。

 訴状は、事件当日に山口さんとAKS関係者が男性2人とやりとりした内容を記載。男性2人は、以前から食事をするなど交流を持っていた一部メンバーに「山口さんと話したい」と相談したことを明かす一方、「こうやれと言われたわけではない」と話し、共謀は否定したという。「つながっているメンバーは誰か」との質問には、8人ほどの名前を挙げたとしている。

 AKSは、男性2人の行為によってメンバー間や同社への「信頼関係が崩壊した」と説明。損害の一部に対する賠償を求めている。

 新潟日報社の取材に対しAKSは5日、「裁判の立証に関わるため現時点でコメントは控える」とした。

2019/07/05 20:01
新潟日報
https://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20190705480956.html