北川景子主演の連続テレビドラマ『家売るオンナの逆襲』(日本テレビ系)が1月30日に第4話を迎え、平均視聴率10.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録した。

同ドラマは初回12.7%でスタートし、2019年度1月期の民放ゴールデン・プライムタイムの連ドラ第1話のうち、高畑充希主演の『メゾン・ド・ポリス』(TBS系)に並ぶ2位の成績だった。
しかも、第2話で12.9%と上昇したが、第3話で11.4%まで後退。今回はさらに0.7ポイント減で、2ケタはキープしているものの、このペースでいくと1ケタに転落する日も近い。

『家売るオンナの逆襲』は、天才的かつ個性的な不動産会社の営業・三軒家万智(北川)が、「私に売れない家はありません!」という言葉通り、あらゆる物件と客のニーズを大胆かつ強引にマッチングしていく物語。
第4話で万智が担当したのは、定年間近の山路功夫(佐野史郎)と、その娘夫婦。
功夫は娘たちに資金援助して「資産価値の高い物件」を購入させたいと考えていたが、娘の花(北原里英)が「ダサい」と拒否するなど、意見が分かれていた。

それでも万智は、全員が納得する物件を提案するために尽力。そんななか、フリーランスの不動産コンサルタント・留守堂謙治(松田翔太)はひそかに万智の動向を探っていた。
そして、万智が契約を取ろうとしていたそのとき、留守堂が現れ、万智に「負けた」と言わせるという驚きの展開を繰り広げた。

この“万智の敗北”はインターネット上の視聴者にも衝撃を与えている。
同ドラマは、16年の『家売るオンナ』と17年のスペシャルドラマ『帰ってきた家売るオンナ』が好評を博し、
満を持して作られた続編。ネット上では「サンチー(万智の愛称)がバンバン家を売る姿が爽快!」と言われていて、『家売るオンナの逆襲』にも同様の期待が寄せられていたのだが……。
今作から登場した留守堂が万智の強敵となり、第4話ではついに万智の客を横取り。それで万智が家を売れずに終了してしまったため、「全然スッキリしない!」と大ブーイングが巻き起こっているのだ。

今作はタイトルに「逆襲」と掲げているだけに、ここからは万智が留守堂にリベンジを仕掛けていくのだろう。

それと同時に、“留守堂の正体”や“彼がなぜ万智の過去を知っているのか”、そして“まだ明らかにされていなかった万智の過去”なども掘り下げていくとみられる。
しかし、視聴者は「とにかくサンチーの仕事ぶりが見たい!」というのが第一のようで、
「サンチーの活躍が見られなくなるなら、留守堂なんてキャラクターはいらなかった」「サンチーの過去も、前にやったよね? それで十分」といった声が多い。

さらに、『帰ってきた家売るオンナ』から登場した新人営業マン・鍵村洋一(超特急・草川拓弥)と、『家売るオンナの逆襲』で初登場の新人デスク・床嶋ゆかり(長井短)は当初から一貫して評判が悪いのだが、
今回は鍵村が先輩・庭野聖司(工藤阿須加)にナメた態度を取りまくったことで、ネット上の庭野ファンが大激怒。
庭野は第1シリーズからレギュラー出演しているキャラで、万智を慕う「三軒家チルドレン」と呼ばれているだけに、「もともと鍵村キライだけど、もう絶対に許さない」
「本当に新人組が不快。特に鍵村は庭野に面倒見てもらっておいて、態度悪すぎ」「庭野がかわいそう」といった声が続出した。

留守堂や新人2人への批判以外に、今作で“BL(ボーイズラブ)要員”とされている営業・足立聡(千葉雄大)には「前のキャラのほうが良かった」との声が殺到しており、
元営業の白洲美加(イモトアヤコ)は今回、留守堂に協力していたことで「裏切り者!」とバッシングされている。
このように、複数の登場人物が嫌われている上、ストーリーにも不満が噴出しているところを見ると、視聴率ダウンも納得だ。

ただ、第1シリーズも一度だけ9.5%(第5話)と2ケタ割れしていたものの、最終回は13.0%をマーク。
偶然にも、スペシャルドラマも13.0%を記録していたとあって、『家売るオンナの逆襲』もせめて同じ数字は刻んでほしいが、果たして……。

http://dailynewsonline.jp/article/1675669/?page=2
2019.02.01 17:10 ビジネスジャーナル