大晦日に行われる格闘イベント「RIZIN.14」で元5階級王者、フロイド・メイウェザー・ジュニア(40、アメリカ)と3分3ラウンドのボクシングルールのエキシビションを戦う天才キックボクサーの那須川天心(20、TARGET/Cygames)が
18日、千葉の新松戸で公開練習を行った。
米国ラスベガスにある元3階級王者のホルヘ・リナレス(33、ベネズエラ/帝拳)のジムで2週間のボクシングトレを積んできた天心はボクシング流ステップを披露。
短期間でのキックからのモデルチェンジ成功に加え、反則スレスレのパンチなどメイウェザーを怒らせる秘策まで公開し「日本代表としてぶっとばしてやる」「蹴りたいくらい」と過激発言でモチベーションが高めた。
ミットを持った元日本&東洋太平洋Sバンタム級王者で、現在、アマチュアジム「GLOVES(グローブス)」の代表である葛西裕一氏(49)は、その動体視力と吸収力は世界王者レベルにあると絶賛し熱いエール。
メイウェザーが本当に来日するのかという不安は残るが、天心には、この試合を“茶番”とは呼ばせない覚悟がある。

“カエル跳び”に“裏拳”のキック流の秘策

3分のシャドーボクシング。リナレスのアドバイスで「グリップが効く」というレスリング用シューズを履いた天心は、キュキュと音を鳴らしながら華麗なステップワークを踏む。
「ピボット」と呼ばれるボクシング流のステップ。
サウスポースタイルからジャブ、ワンツー、左フックなどのスピーディーなパンチを繰り出し、突然、ぴょんとジャンプしてトリッキーな左ストレートを打った。

古い話で恐縮だが、その昔、2団体の世界スーパーウェルター級統一王者だった輪島功一が相手の度肝を抜くために繰り出した“カエル跳びパンチ”である。
続いて葛西氏が相手を務めたミット打ちでは右のナックルではなく甲部分を使った裏拳のジャブ。
ボクシングでは、ナックル以外の場所を使って打つことが禁じられている。反則スレスレのパンチである。

「ボクシングはするつもりはない、あっと驚かせる動きを見せたい。今日のパンチ?使います。持っているキックの技術も最大限に使ってやろうかなと思う」
 
一連のメイウェザーの態度に腹にすえかねている。来日して合同会見まで行いながら裏舞台を暴露して“卓袱台返し”をやりかけた。

「びっくりした、世界一になった男がそういうことを言うのか、と。そういう選手が世界一だとは思いたくない。それを変えるためにがんばるしかない」

米国で行われた記者会見でもボクシングルールのエキシビションであることを強調して「9分間のエンターテイメントを見せる」など、言いたい放題、やりたい放題。
「エキシビションということで逃げてんじゃないか。アメリカでの公開練習でも凄いなめていた、日本代表としてぶっとばしてやりたい。
蹴り?挑発をしてくるんで、一発蹴ってやりたいなあと思っている。でも駄目なんで(笑)。それくらいの気持ちでね」

1991年のUWFインター時代に現在、RIZINの統括本部長である高田延彦が元WBC世界ヘビー級王者、トレバー・バービックと異種格闘技戦を行い、
事前の打ち合わせルールを破ってローキックを見舞い戦意喪失に追い込んだこともある。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181219-00010001-wordleafs-fight
12/19(水) 6:48配信

https://www.youtube.com/watch?v=fQLKFZc1nBU
Takada Berbick