【カールズバッド(米カリフォルニア州)=福井浩介】米国オリンピック委員会(USOC)は5日、米国体操協会に対し、国内統括団体の認可を取り消す手続きを始めたと発表した。

 2016年夏、女子代表のチーム医師を務めていたラリー・ナサー被告が多数の女子選手に性的虐待を繰り返していた事件が発覚。協会は理事会を刷新するなど再発防止策を講じてきたが、対応の不手際で協会幹部や会長が辞任するなど混乱が続いていた。

 USOCは声明で「今の体制で完全な解決はできない」と理由を説明し、当面はUSOCが業務を引き継ぎ、新組織を創設する可能性も示唆した。米国は今月3日に閉幕した世界選手権でシモーン・バイルスが4個の金メダルを獲得するなど、体操女子の強豪国として知られる。


11/6(火) 19:34配信 読売新聞
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