堅守を誇る川崎相手に前半で3ゴールも、大量5失点で逆転負け
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豪雨が降りしきる等々力陸上競技場で試合前に注目を集めたのは、ヴィッセル神戸の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタの4試合ぶりの先発復帰だったが、この日、良い意味でも悪い意味でも強い印象を残したのは、元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキだった。


「1試合で3点を奪って勝てないのは非常に厳しい。殴り合いの試合となったが、リーグの中で一番やってはいけない相手とやってしまった」

 新たに神戸の指揮官に就任したフアン・マヌエル・リージョ監督は、20日に行われたJ1第30節の首位川崎フロンターレ戦に3-5で敗れた試合後、悔しそうな表情を浮かべた。

「ルーカス、アンドレス、三田、藤田の4人で中盤を組ませ、相手の中盤への圧力を強めるシステムで試合を進めることができた。70分までは我々のゴールから遠いところでボールを奪うことができていた」

 前半は神戸にとって理想的な展開となった。2失点を喫するもリーグ最小失点を誇る川崎から35分間で3ゴール。川崎が今季のリーグ戦で3点を奪われたのは、この試合が初めてのことだった。

 4-4-2の中盤ダイヤモンドを形成するシステムでトップ下にポドルスキを配置し、イニエスタとポドルスキが近い距離でプレーできたことにより、チームにリズムをもたらすことができていた。特にポドルスキのゴールへの関与は、特筆すべきものだった。

 前半15分に1-1の同点とした場面では、イニエスタの浮き球パスをボックス内で構えていたポドルスキが落としたところから相手DFのオウンゴールを誘発。同28分にもイニエスタからポドルスキにボールが渡り、そこから鋭いグラウンダーのパスが供給され、FW古橋亨梧のゴールが生まれた。

 さらに、同35分にもカウンターの場面でイニエスタのパスを受けたポドルスキがドリブル突破で左サイドに持ち運ぶと、大きなサイドチェンジを敢行。MF三田啓貴のゴールをアシストした。3得点全て「イニエスタ→ポドルスキ」の流れから生み出された。データ分析会社「InStat」によれば、イニエスタからポドルスキへのパス17本も、チーム内最多の数値となっている。そして、ポドルスキは実質3アシストを記録する活躍を見せ、ロングボール配球も8本中8本と成功率100%を叩き出した。

つづく

10/23(火) 20:10 フットボールゾーン
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