菅野に次ぐ先発投手が手薄であることを考えると、真っ先に補強したいのは将来の「エース候補」になる。ここではやはり、高校生ナンバーワン投手の呼び声高い吉田の1位指名を推したい。夏の甲子園での活躍が鮮烈だったため急に出てきた印象を持たれているが、仮に地方大会で敗れていたとしても上位指名されるだけの実力者である。素晴らしいのがそのフォーム。下半身の柔軟性と強さは高校生離れしたものがあり、バランスの良さは間違いなく一級品。今年の夏、あれだけの球数を投げることができたのも、この強靭な下半身とフォームがあったからこそである。最速152キロをマークしたストレートや多彩な変化球など一つ一つのボールのレベルも高いが、相手や場面を見て投げられる投球術にも素晴らしいものがある。一年間投げ続ける体力面と、プロのレベルで必殺となる変化球は課題となるが、完成度も非常に高いため2年目からローテーション入りすることも十分に考えられるだろう。
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