文化芸能
大杉漣さん決意「遺作にする」監督が明かす
(東京都)

今年2月に急死した大杉漣さんの主演映画「教誨師」が6日、初日を迎え、キャストの光石研(57)、烏丸せつこ(63)らが都内の劇場で舞台あいさつを行った。  
死刑囚と向かい合う教誨師を描いた作品で、大杉さんは教誨師として主演を演じるほか、初めてプロデュースを手掛けた。 ドラマの撮影中に大杉さんに「出てよ」と言われ、二つ返事で引き受けたという光石は「大杉さんと一対一で対峙してやれたことはすごい魅力的で、幸せだなと思いました」としみじみ振り返った。  
大阪弁でまくし立てるせりふに難儀したという烏丸は「矢継ぎ早に言わなきゃいけないので、何度もNGを出しました」と首をすくめ「私とやるときは、漣さんは楽そうでした」と、烏丸のせりふを受け止めていた漣さんの様子を明かした。  
左向大監督は「大杉さんはよく『僕の遺作になるから』と冗談をおっしゃっていました。大杉さんの役者としての覚悟がものすごく出ている」と大杉さんの決意を伝え、「これを撮れてうれしい。でも一番(ここに)いなきゃいけない人がいないのがさみしい」とつぶやいた。
[ 10/6 18:13 NEWS24]
http://www.news24.jp/nnn/news890183866.html