田中恒成、異例の前日計量生中継「モチベーションに」一発クリア自信

「ボクシング・WBO世界フライ級タイトルマッチ」(24日、武田テバオーシャンアリーナ)

 世界最速タイの3階級制覇を目指す挑戦者の田中恒成(23)=畑中=が18日、王者木村翔(29)=青木=との一戦に向け、
名古屋市内の所属ジムで練習を公開し、ミット打ちなどで汗を流した。

 注目の日本人対決へ田中は「かなりよく仕上がっている」と充実の表情を浮かべた。
試合を中継するCBCテレビが23日午後1時40分頃から前日計量を生放送することを発表。
ネットでも全国へ配信されるという日本ボクシング界では異例の試みに「ちょっとしたモチベーションになります」と笑った。
制限体重まで「あと2〜3キロ」だと明かし、一発クリアへ自信を見せた。

 その一方で、ただならぬ覚悟も言葉の端々からにじんだ。「今回はかなり危機感を持っている。負けるかもしれない危機感」。
王者の強さを認めた上で、何度も「危機感」という言葉を繰り返し、表情を引き締めた。

 プロ12戦目での3階級制覇は現WBA世界ライト級王者ロマチェンコの世界最速記録にに並ぶ。
「正直、勝つことだけを考えている。日本人と戦うことで自分の中で気持ちが試される」。
漂う緊迫感が臨戦態勢を物語っていた。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180919-00000022-dal-fight

 WBO世界フライ級王者・木村翔(29)=青木=が19日、同級1位・田中恒成(23)=畑中=との3度目の防衛戦に向け、
都内の所属ジムで練習を公開した。5ラウンドのミット打ちなどで調整し、体重は練習前の時点でリミットまで4キロ。
「まだ減量していない」と試合5日前にして余裕を見せた。

 これまで減量で苦労したことがなく、
「昨日(18日)もメチャクチャ食ってる。鍋とか、うどんとか。朝起きたらリカバリーしていた」と笑い、
「だんだん、減量(そのもの)がよくわからなくなってきた」と報道陣を笑わせた。
減量方法や落とすタイミングは選手それぞれで、減量苦がないのも木村の強み。
8月20日の試合発表会見で「今は58キロないんじゃないか」と話し、練習や節制に努めてきた。
ここまで普段通り問題なく調整が進み、「金曜(21日)まで汗が出るくらいやります」と明かした。

 有吉将之会長(44)は「冗談抜きで怖いくらい調子がいい。自信はあるし、不安は全くない。疲れ知らず」と太鼓判。
名古屋・CBCテレビが計量を生中継するだけに「パンツ脱がなくていいようにな」と念を押し、
木村は「ちゃんとパスできるように頑張ります」と約束した。

 18日に先に公開練習を終えた田中が「危機感」を口にしていた一方で、木村は
「僕もチャンピオンだし(危機感を)持っているけど、ワクワクしている。チャンピオンとしてしっかりとした試合をする気持ちがある」
と王者の自覚を強調。

「相手が強い方が燃える。基本は、いつも通りまずは自分のボクシングをしないといけない。対策もしている。KO決着で勝てれば」
と自信に満ちあふれていた。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180919-00000161-sph-fight