◆金融庁圧力疑惑 野田総務相が明かしていた「GACKTの依頼」

野田聖子総務相(57)側が、無登録の仮想通貨業者を同席させ、金融庁に説明要求をしていた問題が波紋を広げている。
この問題に関連して、朝日新聞が情報公開請求していたことが野田氏に事前に伝わっていたことも発覚。
野田氏は7月24日の会見で、懇談会で話題にしていたことを認め、「慎重さに欠けたと反省している」と述べて謝罪した。

「週刊文春」は今回、問題の懇談会での野田氏の発言メモを入手した。
この懇談会は、野田氏と複数のメディアの女性記者との会で、5月25日夜に開かれたもの。

メモによれば、野田氏は、仮想通貨問題や朝日からの情報公開を巡って、次のような発言をしている。
「夫(=文信氏)の繋がりでGACKTと仲良しなんだけど、仮想通貨を仲間とやりたいと聞いて、自分は立ち会わなかったけど、事務所で金融庁の人にレクしてもらったのよ。
すると、朝日から1月30日と日付まで指定され、情報公開請求をされた。
金融庁が野田を苛めようと思って、朝日に話したからだろう。私は金融庁長官(当時)の森(信親)から嫌われているから」

野田氏はこれまで、金融庁に説明要求をした経緯について、「私の秘書が会社関係者と知り合いだったから」と説明していた。
しかし、懇談会での発言通りであれば、野田氏自ら指示して、仮想通貨事業に関心を持つ芸能人GACKT(45)のために、金融庁の担当職員に説明をさせたことになる。

野田氏は事務所を通じて「依頼企業と知人関係にあった秘書が依頼を受け面談を調整した。野田文信氏の面談同席は無い」などと回答した。
7月26日(木)発売の「週刊文春」では、野田氏にGACKTを紹介して今回の問題を生じさせた夫とは何者なのか、その夫と仮想通貨事業との関わり、さらに野田氏の名前を出して恫喝する夫のビジネスパートナーと通信ベンチャー企業とのトラブルなどについて詳報している。

週刊文春 2018年8月2日号
http://bunshun.jp/articles/-/8268