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抑揚のない淡々とした口調で、4年に一度のサッカー界最大の戦いへ臨む23人の名前が読み上げられていく。
5月31日に都内のホテルで行われた、ワールドカップ・ロシア大会を戦う日本代表メンバーの発表会見。
西野朗監督が選んだ顔ぶれに、いわゆるサプライズはなかった。

 むしろ、いつしかメディアの間で「ビッグ3」と呼ばれるようになった本田圭佑(パチューカ)、
岡崎慎司(レスター・シティ)、そして香川真司(ボルシア・ドルトムント)がそろって名前を連ねたことの方が、
驚きをもって受け止められたのではないだろうか。

本田と岡崎は3大会連続、29歳の香川は2大会連続のワールドカップ日本代表選出となる。
アルベルト・ザッケローニ監督に率いられた前回ブラジル大会では、左から香川、本田、岡崎が不動の2列目を形成。
攻撃における生命線を担っていた。

 しかし、4年の歳月が流れたなかで、3人が置かれる立場は大きく変わってきた。
ヴァイッド・ハリルホジッチ前監督のもと、3人が同時にピッチ上でプレーしたのは、
昨年3月28日のタイ代表とのワールドカップ・アジア最終予選第7節(埼玉スタジアム)にまでさかのぼる。

 しかも、このときは本田が途中出場した後半21分から、香川がベンチに下がる同29分までのわずか8分間の共演にとどまった。
ゴールは香川が昨年10月のハイチ代表戦、岡崎が件のタイ戦、本田に至っては2016年9月のUAE(アラブ首長国連邦)代表戦を最後に記録されていない。

 ハリルホジッチ前監督は一貫して、3人に対して「コンディションを取り戻してほしい」と要求し続けてきた。
しかし、前指揮官が電撃解任された4月7日を境に状況は180度変わった。後任に就いた西野監督は、
5月21日から千葉県内でスタートさせた代表合宿に、迷うことなく3人を招集した。

本田はパチューカにおける公式戦で13得点8アシストをマークし、結果としてハリルジャパンの最後の活動となった
3月のベルギー遠征で約半年ぶりに復帰を果たした。しかし、ともに左足首を痛めた香川と岡崎は、
シーズンの終盤に入って戦線離脱を余儀なくされていた。

ゴールデンウイークに行ったヨーロッパ視察で、西野監督は香川および岡崎のもとを訪ねている。
しかし、あいにくコンディションを崩していた香川はドルトムントの練習をキャンセルしている。
西野監督は記者会見の席上で、そのときに抱いた偽らざる本音を明かしている。

「私が会った日の状況を見る限りでは、果たして(ワールドカップに)間に合うのかな、という思いを確かに抱きました」