昨年8月にステージ4の肺がん宣告を受けた大林宣彦監督(79)が16日、都内でメガホンを執った映画
「花筐/HANAGATAMI」の初日舞台あいさつに登壇し「あと30年くらい生きて映画を撮り続けたい」と力強く宣言した。

 この日、つえをつき両脇を抱えられながら階段を上ったが口調は力強かった。
「余命3か月と言われて1年4か月が過ぎました」と笑わせると「がんにとって僕は宿主。
もっと俺の体を大事にしろと言いたい。あと30年生きていこうな」とがん細胞に語りかけた。

 作品は檀一雄の小説(1937年)が原作。佐賀・唐津を舞台に戦前の少年少女の青春群像劇を描く。
17歳の青年の役を演じた主演・窪塚俊介(36)は「監督から『役者は年を聞かれたら18〜80歳と答えなさい』と言われ
目からウロコが落ちました」。常盤貴子(45)ら他キャストもそれぞれ大林組としての思い出を明かした。

 そんな中、大林監督自身は元気いっぱい。「彼はずっと僕についている人で…」などと突然、
スタッフの他己紹介を始めたり「そろそろフォトセッション(写真撮影)だな」と司会者顔負けでイベントを仕切っていた。



12/16(土) 16:13配信 スポーツ報知
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171216-00000087-sph-ent
画像 映画「花筐」の初日あいさつを行った(前列左から)山崎紘菜、常磐貴子、大林宣彦監督、矢作穂香、
門脇麦(後列左から)村田雄浩、窪塚俊介、満島真之介、原雄次郎
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