大相撲九州場所で2場所ぶり40回目の優勝を決めた横綱白鵬(32)が26日、NHK「サンデースポーツ」(日曜後9・50)に
優勝力士として生出演をした。

 前人未踏の40回目の優勝について白鵬は、「うれしいものがあるんですけど、場所前からいろんなことありましたんで。本当に1人で
引っ張って良かったな、という感じで胸いっぱいですね」と振り返った。

 横綱日馬富士(33)の暴行問題もあった今場所。優勝インタビューで「場所中に水を差すようなことになってしまったこと、全国の相撲ファンに
力士代表してお詫び申し上げます」と自ら語ったことについて、「満員御礼の中、相撲が取りたいという目標はありました。それが本当に
毎場所毎場所、一番一番集中してやっているので、それが今場所は相撲だけではなく、違う所に意識がいってしまうっていうのが。
自分自身もそうですけど、周りの若手力士、相撲業界全体に。ファンもやっぱり気持ちよく足を運ぶことにならなかったんじゃないかと思います。
ここで皆さんに気持ちを伝えて、気持ちよく今年を終わらせて。新しい年を迎えられれば、という気持ちで皆様に伝えました」と
理由を明かした。

 「相撲界を引っ張ってきたからこその言葉では」と問われた白鵬は「横綱になっていろんなことがありましたからね。大変な場所を
経験したからこそ、今回も成長したのかな、という感じがします」と胸をなで下ろした。

 また11日目の関脇嘉風(35)との一番で、相手に勝ち名乗りが上がった後も土俵下にとどまり続けたことについて、
「稽古場で呼吸が合わないときに手を挙げるんですよ、『待った』って。呼吸が合わなかったものですから、手を挙げたつもりだった。
土俵の下に落ちてしまったんで、遅かったんですけど。花道でビデオをチェックしたら、やっぱり手を付いていますし。
納得した上でのことですし。花道を下がる前には、ファンはああいう相撲は取らない、ということもあるだろうし。しっかりと
説明がほしいな、っていう意味で。待ったも本当に手を付いたか、自分でもわからなかった」と詳細を述べた。集中していたからかと
問われると「はい」と答え「悔しい1番です」と振り返っていた。

サンスポ
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