女優・天海祐希(49)と米倉涼子(41)が、激しいバトルを繰り広げそうだ。発端は15日に最終回を終えた天海主演のドラマ「緊急取調室 シーズン2」が予想以上の高視聴率を稼いだこと。米倉主演でヒットした「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」シリーズVS天海の女刑事――。この両者が今後、“テレ朝看板ドラマ”の座をかけた熱い戦いに突入することになるという。

「緊急取調室2」は15日の最終回が視聴率14・4%、全話平均14・1%で今クールの民放ドラマで1位となるのはほぼ確実だ。

 天海演じる主人公の刑事・真壁有希子が、可視化設備の整った取調室で容疑者と対峙する専門チーム「緊急事案対応取調班」のメンバーとともに数々の凶悪犯と一進一退の心理戦を展開するストーリーだ。2014年に第1シーズンが放送され、15年には単発のスペシャルドラマとして放送された。

「第1シーズンが平均視聴率12・9%。スペシャルドラマが14・6%だったので、そこそこの数字は見込めたが、今クールは予想以上。初回が17・9%を記録し、全9話の平均が14%オーバーですから、ヒット作といえる」(民放関係者)

 この結果にテレ朝関係者は「シーズン3も内定したようだ。高視聴率に天海さんも『続編もやらせてもらえるなら、全力で頑張りたい』とヤル気満々ですからね」。

 テレ朝としては「緊急取調室」をシリーズ化し、大ヒットした米倉主演の「ドクターX――」と並ぶ木曜午後9時枠の看板ドラマに育て上げるべく動きだしたわけだ。

「まず動きだしたのが天海の囲い込み。木曜9時枠はブランド化しつつあるが、天海を押さえられればより強固になる。来シーズン以降のスケジュールを押さえにかかったんです」(事情通)

 ところがそうなると、新たな難問が発生しそうだという。

「天海サイドから、米倉と同等の待遇を求める声が出てきた。楽屋や弁当、さらには実力派の共演者をキープすることと、毎回豪華ゲストの登場。最後はギャラの大幅アップだそうです」(同)

 ともに大女優であり、天海も米倉が台頭するまで視聴率女王と呼ばれただけに、かなり米倉を意識しているようだ。

「天海は昨年10月クールに主演したフジテレビ系『Chef〜三ツ星の給食〜』が平均視聴率7・0%と惨敗し、今回の『緊急取調室2』はテレ朝の言い値で引き受けたと言われる。推定ギャラは1話150万円と言われ、全盛期の約半分。対する現女王の米倉の『ドクターX』のギャラは500万円超といわれますからね。これを聞いた天海としては、同じ枠なのだからこの差を縮めたいと思うのも自然なことでしょう」(ドラマ関係者)

 だが天海サイドの要望に応えたら、今度は米倉サイドから“無理難題”が出され、テレ朝はそれに応じなければならない事態になりかねない。

「考えただけで地獄ですよ。天海も米倉も局内に大情報網を張り巡らしている。だから適当な対応はできないんです」(制作関係者)

 看板ドラマ枠に2人の大女優を確保することは、そう簡単なことではなさそうだ。

 (視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区)

2017年06月21日 11時00分
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