ブラコンで凄く優しかった姉を看取った話
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
書き溜めはしてない。
とりあえず書いていくわ。
そんな面白い話じゃないで。 とりあえずスペック
俺 地方国公立大 19
姉 地方の中堅私立大学 享年22 なんでこんなに歳が近いんやって話なんやが、俺は母親の連れ子やった。
父親がついに愛想尽かされて、母親と一緒に小学校の頃家を飛び出した。
その後は想像通り離婚。
ちょっとま二人で暮らしてた。
そんな時、すごい話が舞い込んできて、母が再婚するかもしれないって言い出した。
で、その次の日、姉を連れた父親が家に上がってきた。
姉はすごい優しい人やった。
ずっと弟が欲しいって言ってたらしくて、まだ弟になるって決まったわけじゃなかったのに、
弟みたいに扱ってくれた。 で、母親が再婚した。
現実に姉になったわけ。
それはそれは喜んでた。
「今日からお姉ちゃんって呼んで!!ほら!お姉ちゃんって呼んで!!」
って。
その後、めっちゃ抱きしめてくれた。
新しい父親はすごい人格者で、俺を束縛するんじゃなくて、自由にさせてくれた。
でも間違ってることがあれば、アドバイスをくれて、代替案も一緒に考えてくれた。
姉は凄く変わった人で、急にお風呂に突撃してきたり、膝枕してくれたり、本当に自由な人やった。
二人でいろんなところに遊びに行った。
恋人の聖地とかに行ってしまって、ちょっと気まずくなったりもした。
で、俺が大学に受かった。 バイト何しようか悩んでた時、塾講師のバイトが目に止まった。
そういえば姉も塾講師してたわって思って、申し込んだ。
面接に行った時、めっちゃ驚いた。
「ここはこうで〜」って中学生相手に授業をしてた。
俺に気づいたら、めっちゃ驚いた顔をしてそのまま授業に戻って行った。
俺は絶対にここに受かりたいと思って、真剣にやったら、普通に受かった。
そこから仕事も一緒にするようになった。 二人で授業方法考えてみたり、授業に準備手伝ったり。
そういうのも通して、俺らの仲が深まっていった。
で、クリスマスの日。
二人でイルミネーションを見に行こうって話になった。
時間と待ち合わせ場所を決めて、当日を楽しみにしてた。
でも5分経っても来ない。
10分経っても来ない。
心配になった俺は、電話をかけた。
でも電話に出たのは姉じゃなかった。 姉は携帯にロックをかけてない不用心な人で、他の人でも電話に出れる状態やった。
「ご親族の方ですか?今、救急車を呼んでます。急いできて下さい。交通事故です。」
って男の人が答えた。
近くではざわざわしてる声が響いてて、普通じゃないって思った。 幸い、徒歩2分くらいのところだった。
道路を見ると、血が見えた。
交通事故?姉じゃないよな?
って思ってた。
でも道路で倒れてたのは綺麗な服を着た俺の姉だった。
血まみれで、倒れてた。
それで、すぐに救急車が来て病院に運ばれていった。
道中、鞄を開いたら手紙が入ってた。
俺は何を思ったんか、それを開けた。 『今日はありがとう。誘ってくれて嬉しかった。色々あったけど、あなたの事が大好きです。
立派な弟で、塾講師としては後輩だったけど私が教えられたりもして。プレゼントとかも真剣に選んでくれて嬉しかった。
この手紙に深い意味はないけど、感謝は伝えるべきだって思った。ありがとう。これからも私を大好きでいてください』
って書いてあった。 それを読んで、泣いている間に心電図がおかしくなった。
心臓が止まって、病院に着く前に姉は息を引き取った。
5月24日は姉と俺が初めて会った日。
誰かが見てくれてたらいいな。
もし見てくれた人がいるのなら、家族は大事にしてください。
あなたの家族は明日いなくなるかもしれません。
明日感謝を伝えるんじゃなくて、今日感謝を伝えてください。
手遅れになってからじゃ、感謝だって伝えられません。 > なんでこんなに歳が近いんやって話なんやが
3歳なんて普通の兄弟の年齢差なのでは ふむふむ
ブランコで遊ぶ時優しくしてもらったって話ね
把握 交通事故ならカバンとか手紙ぐちゃぐちゃにならんかな ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています