冬の競馬場で初恋をした話。
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高校2年生の時の思い出話です。
だいぶ時間が経って、ふと思い出したので
書こうと思いました。
興味ある人も少ないと思いますが、良ければ暇つぶしがてら聞いてください。
文章下手なのでどれくらい長くなるかは分かりません。創作か実話かは伏せます。 VIPの方でdat落ちしたので、
VIP+の方に失礼します。m(_ _)m 当時高校2年生だった俺は勉強もろくにせず、タバコは吸うわ授業はサボるわの不良学生だった。部活もバイトも何もしないし、反抗してる訳では無いが親孝行もしていなかったから、親には見放されてたと思う。熱中できることと言えば、競馬くらいだった。
そんな落ちこぼれが競馬なんて、ギャンブル目的と思われるだろけどさ。でも競馬だけはギャンブルじゃなくてスポーツとして見るような熱狂的ファンだった。馬券は競馬場にいるオッサンに頼んで買ってもらった事はあるけど、予想はヘタクソなものですぐに止めた。多分大好きな競走馬たちにお金を賭けるのも気に食わなかったんだと思う。 東京に住んでた俺は、中学時代から
重賞レースの日はいつも競馬場に通っていた。
でも学生だしバイトもしてないから金もない。
親にも見放されてるようなクズだったから、
京都や阪神の競馬場には交通費が払えず行ったことがなかった。
だが、年末に行われるグランプリレースの
有馬記念は必ず毎年競馬場に行って見ていた。
千葉にある中山競馬場に行くのは少し大変だったが、貯金を崩して電車に乗って行った。 そしてこれは2013年の冬の中山競馬場での話。
冬、2013年、中山競馬場と聞いて、競馬好きはピンと来るかも。2013年の有馬記念でオルフェーヴルが大差で勝った日のこと。 競馬好きじゃないと伝わりにくいのは申し訳ないんだが、その2013年の有馬記念は
オルフェーヴルっていうめっちゃ強い馬の引退レースだったわけ。だから全国からファンが押し寄せてかなりの人数が競馬場にいた。 その日は入場に手間取って後列の方から入場したわけだから、スタンド席もかなりの人混みが既にできちゃって、良いポジションでレースを見ることは難しかった。 ちなみに書き忘れていたが、この日は俺の数少ない友人の吉村と一緒に来ていた。
吉村は俺と違ってタバコは吸わず勉強もそこそこできるような、優等生とまでは行かなくてもごく普通の学生だった。普通に生活してれば接点はないようなやつだったんだが、同じく競馬好きということと何故か俺の世話を焼いてくれたから、次第に一緒にいる時間は多くなり、親友と呼べる仲になっていた。
吉村「どうしようか、人混みやばいなぁ」
俺「こんな大きなレース、1番いいポジションで見られるなんて思ってねえよ」
と会話をしつつ、席取りは半分諦めながら
レースが見れる位置へと移動していた。 スタンドには人混みでなかなか行けなかったが、何とかレースが見れるような場所を見つけ吉村と話しながら出走を待っていた。
出走5〜6分前になった頃のこと。
俺たちより更に端の方で、背伸びをしながら
必死にレースを見ようとする女の子がいることに俺が気づいた。
角度からか、それともかなり離れた所にいる訳だから見えていないのか、吉村はその子に気づいていない様子だった。 遠目では分からないが、歳も俺らと近いような
感じがあった。俺らがいる所は人も少なく、かつレースも見れるような場所だったため、あの女の子にこっちの方が見やすいことを教えてやろうかな。と、吉村に告げるより先にその女の子の方へ走っていった。当時俺は不良だったが、人助けくらいは出来たらしたいなとは思っていたから。
俺の距離感覚がバグってたのか俺の体力がないのか分からないが、思ったよりも距離があり、走っていくとなると息切れするほどだった。
出走時間も近いため、その女の子の方に駆け寄り
俺「あのー!そこ見ずらいですよね?俺らがおる方に人も少なくてレースも見れるとこありますよ?」と声をかけた。 ああゴルシ頭の三連単買いまくって盛大に外した時の有馬やな ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています