初恋の女と再会した [無断転載禁止]©2ch.net
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俺(26)
地方住み
女と別れてから彼女なし
女(25)
都内住み
彼氏は今はいないらしい
俺と女は中学の先輩後輩。
俺の方から好きになってオッケーもらって俺が14の時から3年付き合った。
ありがちだけど女が高校入学して環境変わって振られた。 ありがとう書き溜めしてないからゆっくりになるけど
その後俺は東京の大学に進学。
女とは連絡取り合ってなかったんだけど女も関東に出てきていることを風の便りで聞いた。
いてもたってもいられなくて、昔やり取りしてたPCのアドレスにメールした。
返信は期待してなかったんだけど数日後に連絡が。すごい嬉しかったのは覚えてる。
色々やり取りするうちに一度会う流れになった。恋人がいるかどうかは怖くて聞けなかった。
向こうも何も聞いてこなかった。 毎日他愛もない話をしながら会う日取りを決めた。昔に戻った気分だった。
付き合っていたのは中学の頃で、その頃田舎の中学では誰も携帯なんて持ってなくて親のPCでメールのやり取りをしてて。
学校では照れくさくてなかなか話せないぶんメールが大事なコミュニケーションツールだったんだけど、親の目があるからPC使える時間は限られててそれがもどかしかった。
会う約束をした日の三日くらい前、いつもなら連絡が来ないはずの時間にメールが来た。
恋人がいるのでやっぱり会えません。メールももう迷惑なのでやめてください。
うろ覚えだけどこんな感じの内容。 悲しい反面、やっぱりか、と思った。
女は高校に入学してすぐ他に好きな人ができたと言って俺に別れを告げた。
その時も同じように悲しいけど、予想通りだと思った。自分にそう言い聞かせたかっただけなのかはわからないけど。
ほんのすこし期待してた分ちょっと泣きはした。でも女と昔みたいにメールできた日々は俺にとってすごく楽しいものだったから、ありがとうと最後に送ったんだけど既に受信拒否されてたみたいでそれが彼女に届くことはなかった。
これが五年前の話。 長くなりそうだから女のことはれいって書くね。岡本玲に似てるから。
それからは徐々にれいのことを忘れるでもなく、ずっと引きずり続けるでもなく、たまに思い出してた。
れいと会う約束してた場所に行ってみたりもした。こう書くと未練たらたらみたいなんだけどそういう感情とも違うんだよな。
もう完全に諦めてはいて、手に入れたいわけじゃないんだけどどこかで繋がっていたいというか。余計キモいか。
れいと別れてから何度か他の女に惹かれたこともあった。でも付き合いたいとまでは思わなくてのらくらしてるうちにみんなどうでもよくなっていった。
れいのことを今でも好きなのかはわからないけど、あの頃のれい以上に好きになれる人はできないだろうなあとなんとなく思ったりもした。 大学を卒業した俺は就職で地元に帰ることになった。恋人はいない、友達も数人、東京に未練はなかった。れいのことを思い出したのかもしれないが正直覚えていない。
地元に帰ってからは平凡な日々だった。仕事をして週末は趣味に没頭して…そこそこ出会いはあったと思うが恋人は相変わらずできなかった。これといって辛いこともなければ楽しいこともなく、刺激のない毎日。
そんな生活を3年くらい。変化は突然やって来た。
LINEの友達かも?にれいの名前があった。
アイコンは大分印象が変わってたけどれい本人で、顔を見たのはそれが九年ぶりだった。
相変わらず可愛いなあ、彼氏に撮ってもらったのかなあ、元気そうでよかった、色んな気持ちでいっぱいだった。 正直またれいと連絡をとりたかった。でもきっぱり振られてる身だし、なんだかんだれいにとらわれてる自分が嫌だったから、見なかったことにして削除した。元気なのがわかっただけで十分だと思うようにした。
それからどれくらい後かは忘れてしまったけど、深夜に唐突にLINEの着信があった。
画面にはれいの名前が表示されていた。
もう訳がわからなくなってただ鳴り続けるスマホを見てた。そのあとメッセージが来るわけでもなく、れいからの連絡はそれだけだった。 間違い電話だったのだろうか、はたまた酔った勢いか。
色んな想像をしたけどしっくり来なかった。
せっかく地元で平凡な生活に落ち着いて、穏やかな日々を送っていたのに、なぜそれを乱すようなことをするのか。れいに対して若干苛立ったりもした。
自分で考えても埒があかなかったから友人に相談したら笑い飛ばされた。
ただの女の気まぐれだ、暇なら付き合ってやればいいだけの話だと。
友人の言葉でなんだかふっ切れた気持ちになってれいにメッセージを送った。
久しぶり。電話どうしたの?
こんな感じだった気がする。 前メールしていたときとは違って、れいからはすぐに返信があった。
あなたの名前が出てきて懐かしい気持ちになって電話した、元気にしてますか、まだ東京にいますか、
そんな内容だった。
東京にはもういないこと、なんとか元気でやっていること、趣味も続けていること、色々報告した。
どうやられいはまだ東京にいるらしい。でも地元には頻繁に帰っているから、その時都合がつけば会えたらうれしい、そんなニュアンスのことを言われた。 ちょっと堅い書き方疲れてきたから適当に書くすまん。
どうせ恋人がいるけどうまくいってなくて昔の男に連絡してきた、そんなとこだろうと思ったけどまあなんやかんやあってまた会う約束をした。
れいと連絡を取った二週間くらいあとにたまたま東京に行く用事があった。その事を伝えたられいから会いたいと言ってきた。また前みたいになったら、れいには今恋人がいるのか、何で俺と会いたがってるのか、色々考えたけどれいに会いたかったからもうどうでもよかった。
会ってあわよくば友達として付き合っていけたら、そう思ってた。 自分で書いたの見て思ったけどこれじゃ俺が何で中学のとき付きあってた女に未だに執着してるのかわかりづらいな…ちょっと過去の話も書かせてくれ。
俺小学生のときに父親亡くしてて。まあ親父が自殺したんだけど。
元々親父は不安定な人だったから家で暴れることも多くてずっと恐怖の対象だった。死んだ時は正直ほっとしたんだ。
でもそのホッとしてる自分に罪悪感感じたりして、中学上がった頃から軽く鬱みたいになってた。今思えばだけど。
そんなときにれいと出会った。れいは部活の後輩だった。
俺は部活ではいじられ役で先輩からも後輩からも茶化されることが多くてそういうときはずっとヘラヘラしてたんだけど、れいだけはなぜか俺に普通に接してくれた。
俺は部活終わりにいつも一人で部室でぼーっとしてたんだけどれいもよく部室に残って本とか読んでた。会話するわけじゃなかったけどたまに目が合うとにこっとわらってくれてなんかすごい癒されてた。 遅くなってごめん!ゆっくりだけど続き書いてく。
れいがモテる女だと気付いたのはれいが入学してから半年くらい経った頃だった。
部内にもれいのことが好きな男は何人かいたみたいだけど、れいは誰の告白にも応えなかった。
れいと部室に二人で残る日は週に二回くらいはあったんだけどある日を境にれいは部活が終わると急いで帰宅するようになった。
多少寂しかったけど深くは考えてなくて、またひょっこり部室に現れて中学生にしては小難しい本を真面目な顔で読み始めるだろうと呑気に思ってた。
ちなみにれいと俺が部室に二人で残ってても誰もとやかく言わなかったのは当事俺のことをめっちゃいじってくる女の先輩がいて、俺はその先輩のことが好きみたいな空気になってたから。れいとはほとんど話したことなかったし。 れいが部室に姿を見せなくなってから一ヶ月くらいあとかな、相変わらず俺は一人で部室にいた。部室から外を見てたられいが見たことない男といっしょに歩いてるのが見えた。
あー、そういうことかと。最近早く帰るのは他の部の男と待ち合わせて帰ってるからで、意識してたのは俺だけだったんだなあって。来るしかった。
このときはじめて俺はれいが好きだって気付いた。
思えば最初からずっと好きだったんだけど。俺自身好きってものがよくわからなくて、いじってくる先輩のことを好きなのかな〜くらいに思ってたから自分でもびっくりだった。
俺はれいに手紙を書いた。手紙なんて書いたことなかったし、中学の俺にとっては女と付き合うとかよくわかんなかったからただれいのことが好きってことだけを綴った。 部活終わりにそそくさと帰ろうとするれいを追っかけて手紙を渡した。言葉が出てこなくて無言で突きつける感じになっちゃったかられいも戸惑ってたけど受け取ってくれた。
気持ちが伝えられただけで十分だった。欲を言うならまたれいと二人で部室で過ごしたいなあくらい。
手紙を渡した翌日、久々にれいが部室に残ってた。その日は本は持ってなかった。
頭ん中はれいのことでいっぱいなのに俺はずっと外見てた。れいはちょっと離れて俯いてた。
気まずかったけどなんか嬉しかったのを覚えてる。
沈黙を破ったのはれい。ぽつらぽつら話始めた。
先輩とこうして話すのはほとんどはじめてですね、手紙ありがとうございます、びっくりしたけど嬉しかった、字がきれいで羨ましい…
こんな内容だった気がする。ひとしきり喋ったあとに、私も好きです、とれいは言った。 青春の甘酸っぱさが良いぞ。
読んでるから自分のペースで続けてくれ。 夜中に書きためたのを昼休みにコピペしたのか?
残業あけまで>>1はこなさそうだな。 ただいま!見てくれてる人ありがとう。
そのあとのことはよく覚えてないけど、れいがアドレスと電話番号を教えてくれて俺たちは事実上付き合うことになった。
あ、れいが早く帰るようになったのは習い事を増やしたからそのためだったみたい。いっしょに帰ってた男はただのクラスメイトだと。
付き合いはじめてからも今まで通り学校ではほとんど話さなかった。
毎日八時頃から10時頃まで、PCでのメールのやり取りすることと、部室のロッカーに手紙を入れておくことが唯一のコミュニケーションだった。
デートも一応したけどなんせ田舎だから遊ぶ場所なんてなくて川沿いを散歩したり公園でぼーっとしたり。
付き合って3ヶ月くらいのときに奥手な俺に業を煮やしたれいから手を繋いでくれたことは今でも覚えてる。 こうやって書くと穏やかな交際期間だったみたいに聞こえるけど実際はそうでもない。
前述したように鬱っぽくなってたかつ思春期の俺はれいに対しての態度に一貫性がとれなかった。
特に理由なく優しくなったり冷たくなったりする俺にれいはよく戸惑ってた。
成績優秀で性格も穏やか、おまけに可愛い、そんな子が自分といっしょにいるのが不安だったんだと思う。別れたいなんてまったく思ってないのに別れようと言ってれいの反応を見たりもした。
俺がどんな態度をとってもれいは俺さんが好きです、いっしょにいたい、を繰り返した。
本当に勝手なのはわかってるけどそんなれいに腹が立ったこともあったよ。
どんな状況でもいつもいい子の枠から逸脱しないれいがムカついた。 俺が高校に入ってからもなんだかんだ交際は続いた。高校はれいが目指してる高校よりひとつ下のランクのとこを選んだ。
れいの性格上志望校のレベルを下げることはないのは分かってたし、れいのいない環境に身を置きたかった。少し離れたられいにもっと優しくできる気がしたから。
高校でも俺の鬱っぽさは消えることはなくて死ねないから生きてるって感じだった。
れいはそんな俺にいつも、れいが俺さんの人生楽しくするから、れいはずっとそばにいるから、そんな感じのことを言ってくれたんだけど正直それも辛かった。
れいの偽善的な感じが鬱陶しいってのもあったし、自分自身の程度の低さを突きつけられる感じがした。れいにはもっといい男と付き合ってほしいと思うようになっていった。
それが本心なのかそれも俺の偽善なのかは今でもわからない。 そしてれいが高校に入学して状況は変わった。
れいは新しい部活に入り塾にも通い始めて本当に忙しそうだった。なんとなく関係が終わりそうな気配は感じてた。
れいが高校一年の夏頃、遂に言われた。
他に好きな人が出来たから別れてほしいって。
この頃には毎日のメールのやり取りもほとんどなくなってた。
いつかこうなるのは分かってたからショックはなかった。わかった、今までありがとうとだけ返信したような気がする。
不思議と悲しくもなかったけど、ふられてから3ヶ月くらいはれいのことばかり考えてた。
急に思い立って神社に行って、れいの幸せを願ったりした。 その後は恋人もできないままぼーっとしていたら俺の高校生活は終わってて、東京に出ることを決めた。れいの住む町から離れたかった。それくらいにはまだ引きずってたんだと思う。
過去の話はこれで終わりかな。本当はれいとの思い出たくさんあるから、書きたくなったらまた書きます。
れいのことは3、4年は引きずった。でもさすがに別れて10年近く経った今は違う。会ってないから昔のれいにとらわれてただけで、会ってしまえばなんてことないものだ、これで本当にれいとはさよならできる、れいと会う約束を取り付けた時はそう思ってた。
俺は昼間東京での用事があったからそれを済ませてから会う予定で、6時頃に待合せをしたんだけど思ったより先の用事が長引いてしまってれいを待たせる形になった。
ごめん、遅くなる、何時になるかはわからない、帰ってもいいよ。そんな感じの連絡をしたんだけどれいの返信は、分かりました。適当に時間潰してるから大丈夫です、気にしないで!だった。
正直直前になってれいに会うのが怖くなって、帰ってくれないかとも思ったんだけど甘かった。
結局約束の時間の二時間後くらいに待ち合わせ場所のカフェに行った。 店内を見渡してもれいらしき人物は見当たらなくて、帰ったかなと思ったんだけど喫煙席で煙草を燻らす綺麗な女性に目が行った。れいだった。
ちょっと遠目に見てたら目があってれいはにこっと笑ってくれた。部室で目が合ったときの笑顔だった。
なんとなく動けなかった俺にれいは手招きしてくれて10年越しに俺たちは再会した。
俺の姿を近くで見るなり変わらなさすぎー笑、と笑い始めた。
俺は緊張でなにも言えなかったけどれいが笑ってくれるだけで少し嬉しかった。
れいから見た俺は変わってないらしいが俺から見たれいも変わってなかった。
確かにぐんと大人っぽくなってきれいになってたし、煙草を吸う姿は以前の優等生のれいらしくはなかったけど。それでもれいはれいのままだった。
元気だった?今なにしてるの?仕事は順調?そんな再会らしい会話を一通りはした。
れいは今都内の学校で教師をしているらしい。 ひとしきり喋って、というかれいが喋るのを聞いてたんだけどれいが唐突に私ビール飲みたい!行こう!って言い出した。
俺は普段酒はほとんど飲まないんだけど昔は俺に遠慮してばっかだったれいが自分から何かしたい!って言ってくれたのが嬉しかったから賛同した。
そっから居酒屋に場所を移してまた色々話した。れいの大学時代のこと、最近の仕事のこと、地元の友達の話、やっぱり俺は聞いてばっかだったけど楽しかった。れいには申し訳ないけど、俺は話の内容より目の前でしゃべってるれいに意識が集中してた。
酔いが回るにつれてれいは饒舌になって、俺さんいい加減いい人できたでしょ〜?と聞いてきた。
いい人も何も俺はれいと別れてから彼女なんていない。でもそんなことを言ったられいに申し訳なさを感じさせてしまいそうで口ごもった。とりあえず今は彼女はいないとだけ伝えた。 それを受けてれいは、お互い上手く行かないね〜と笑った。
お互い、ということはれいも今恋人がいない?いや、いて上手くいっていない?そのひとことだけで悶々と考えた。
れいに会うまでは会ってさっぱりしたい、あわよくば友達になりたい、そう思ってたはずだった。でもいざあってみたらそんな虫のいい話はないのだと知ったよ。やっぱり俺はれいがどうしようもなく好きだった。
会うまでは過去のれいにとらわれてたけど会ってまた好きになったというのが正しいのかな。思い出補正とは別の好意を感じた。
いっそ久々の連絡が結婚報告であったらよかったのになあ。今はこうしていっしょに笑ってても明日には俺は地元へ帰る。次にれいに会えるのはいつかわからない。また十年後だろうか、もう次はないのだろうか、ほろ酔いの意識でそんなことを考えてた。 時計を見ると時刻は確か10時を回ったくらいだった。
俺さん、今日はホテルだよね?そろそろ行こうか、送ってく。そんな感じのことをれいに言われて財布を出したんだけど、会計はれいが済ませてあった。
出すって言ったんだけど時間作ってくれたお礼、こう見えて稼いでるから笑、の一点張り。
昔から俺はいつもれいには敵わない、改めてそう思った。
ホテルに向かう途中は居酒屋でのれいとはうってかわって静かだった。
眠いのかと思って無理して送ってくれなくていいから帰りなとも言ったんだけどにこにこして大丈夫と言うだけだった。
まだ寒い時期で、れいは手袋をしてたんだけどその道すがらは外してたのが気がかりだった。
手を握ってもいいのか、逡巡したけど結局ヘタレな俺は握れないままホテルについた。 名残惜しいね〜と言いながら笑うれいは可愛かった。言いたいこととか聞きたいことがたくさんあったはずなのになにひとつ聞けてなかった。
もう少しれいと居たかった。れいの本心はわからないけど、どうしてももう少しだけと思った俺はれいを駅まで送ると言った。
れいは驚いた顔してたよ、当たり前だ。駅からホテルまで送ってもらったのに駅まで送るっていってんだから。バカだろ。
れいも最初は驚いてたけどすぐまたいつもの笑顔になって二人で駅まで歩いた。
また東京くる?
うん、いつになるかは分かんないけどたまに来てるよ。
来るとき連絡してね。
着信拒否した人間がそれ言うか?笑
…あの時はごめんね。
いいよもう気にしてない。
また仲良くできるかな。
れい次第なんじゃないの?
じゃあ頑張る。
何をだよ〜
こんな感じの会話だったかな。はっきりは覚えてないけど。
そしてれいが見えなくなるまで見送った。 れいとの再会の話はこれでおしまい。
と言いたいんだけどまだ続く。ホテルに帰るとれいからLINEが来てた。
今日はありがとう、楽しかった、俺さん変わってなくて嬉しかった
最初はそんな当たり障りの無い内容。驚いたのは次のメッセージだった。
来月地元に行く用事があるんだけど実家が居心地悪いから泊まりたくない。もし良ければ宿代出すから泊めてほしい。
確かに俺は地元の繁華街の近くで一人暮らしをしている話はした。でも再会したばかりの元恋人の家の方がよほど実家より気まずくないか?
れいが何を考えているのかわからなかった。
そもそも俺はれいに恋人がいるのかすらちゃんと聞いていない。軽くパニックだった。 恋人がいるのかの確認もかねて、そんなことしたら彼氏に怒られるからやめときなって送った。
れいからの返信はいつも早い。彼氏がいたらそもそも俺さんに会ってないでしょ笑
れいがそういう子なのは分かってたからなんとなく居ない気はしてたけどやっぱりれいの口から聞けたのは嬉しかった。
男の一人暮らしだから汚いし、二部屋あるっていっても狭いけどそれでもいいなら
全然いいです!ありがとう!
来る時間分かったら近くまで車で迎え行くよ
お手数おかけします、お土産買っていくね
こうしてれいが家に泊まりにくる急展開が決まった。 パソコンのメールから、LINEにかわってってのが、時代を感じさせて、小説ならよいかんじだがな。
小説と違って、キチンとした結末もなく相談とか安価行動になるんだろうなぁ。 いちはホテルに送るって言われた時に気付くべき
カワユスw 読んでくれてるみなさんありがとう。まだ結構続く。
東京から地元へ帰る新幹線のなかで俺は久しぶりに泣いた。
悲しかったわけでも嬉しかったわけでもない。あえて言うなら怖かったんだと思う。
れいと別れてから俺は人と向き合うことを避けてきた。れいとも向き合えてたのかはわからないけど。
前述した通り気になる女はできたし付き合う流れになったこともあったけど、結局はだめだった。
そんな俺が運良くれいと再会して、また関係を築けるなんて話虫が良すぎる。からかわれてるだけかもしれない。
れいは昔から周りと調和を保つためなら平気で嘘をつける子だったから、恋人がいないというのも嘘かもしれない。
色んなことがぐるぐる回っていっぱいいっぱいだった。
何を思ったのか俺はれいにそのことをそのままLINEで伝えた。
からかってるつもりならやめてほしい、人と深く関わるのが怖い、一体どういうつもりなのか俺には理解できない、
そんな感じの内容だったと思う。 れいからの返信はとてもシンプルだった。
俺さんは昔からそうだよね。傷付くのが怖い気持ちは分かるけど自分を守ることで無意識に相手を傷付けてしまうこともあるんだよ。それは分かってて。
多分ほとんどれいから来たまんま。これだけはよく覚えてる。
なんて返すのが正解なのか、謝るべきなのか、考えても分からなかった。
頭が真っ白だから時間をおいて連絡します、ごめん。とだけ返信した。 そしてちゃんと連絡ができないまま、れいが地元にくる日が来てしまった。
今日の夕方6時頃に〜駅まで迎えに来てもらえますか
それだけメッセージが来ていたので了解ですとだけ返信した。
正直十年ぶりに会ったときより会うのが怖かった。れいは怒っているかもしれない、どんな顔して会えばいいんだ…
自分でも書いててムカつくくらいうじうじと悩んでばかりだった。
俺は多分れいを傷つけた、そのせめてものお詫びとしてれいが吸ってた煙草を買って待ち合わせの駅に向かった。
れいは早めについて待っててくれたみたいで俺の姿を見つけるとまたいつもみたいに笑ってくれた。すっごいほっとしたのを覚えてる。 煙草を渡したられいは大袈裟なくらい喜んでくれて俺も嬉しかった。
れいがラーメン食べたい!って言うから二人でラーメン食べて俺の家に向かった。
実際れいと二人で食事するのは前回会ったときが初めてでこれが二度目でまだ照れ臭かった。昔はデートっていっても学校帰りばっかだったからね。
女の子を家に入れること自体初めてで物凄く緊張したけど、初めてがれいでよかったと思った。
こっちの部屋使っていいよ〜と案内したられいは私の家より綺麗なんだけど〜笑、って笑ってた。
れいが荷物をほどいてるあいだも俺は全然落ち着かなくて自分ちなのにずっと立ち尽くしてた。
そしたられいがひょっこり顔を出してお酒買ってきたからいっしょに飲もう〜そっちいっていい?
って言ってきたもんだからもうね、童貞にはきつい。 まさか自分の家で好きな女と酒を飲む日がくるとは思っても見なかった。
れいが俺をからかってるだけだとしても、今こうしてるのもただの気まぐれだとしても、れいが少しでも楽しそうでいっしょにいられるならそれでいいと思った。
最初は酒飲みながらいっしょにテレビ見てたんだけど酔ったれいが俺と別れてからの恋愛についてぽつぽつ話し始めた。
俺と別れてから五、六人と付き合ったらしい。
不思議と嫌な気はしなかった。俺自身が恋愛経験が少なすぎるからなのかもしれないけど別の世界の話みたいだった。 一通りれいは話終えたのか、俺さんは?と聞いてきた。
嘘をついても仕方ないし、ついたところでれいにはバレる気がしたから正直にれいと別れてから誰とも付き合っていないことを話した。
それはれいのせいというわけではなくただ付き合おうと思う人がいなかったから、人と関わるのが疲れるから、そういう理由であることも。
本当はれいにとらわれていたのもあるけど、言えなかった。
れいはずっと俺の方を見て黙って話を聞いてくれてたんだけど、急に遮るようにごめんね、と一言だけ言った。 れいは自分でも何にたいして謝ってるのかはよくわかってなさそうだった。ただ俺が寂しそうに話すから咄嗟に謝っただけかもしれない。
そこからはまたれいが話し始めた。
昔の話だ。俺のどんなとこが好きだったか、あのときのデート覚えてる?、そんな話から始まってなんで俺と別れたかを話し始めた。
俺たちは性格が真逆といってもいい。れいは人が好きで、周りと和を保つことが第一。お人好しで自分より他人を優先するタイプ。
対して俺は人嫌いでなるべく人とは関わりたくない。自分の感覚が最優先。
俺はれいが羨ましかったけどれいも同じだったみたいで。お互いにコンプレックスを刺激する存在だったんだと思う。
俺さんといるとはっきりしない自分が嫌になったし、私といて自分に自信を持たなくなる俺さんを見てるのも嫌だった、れいはそう言った。 ただいま!レスありがとう。続きかきます。
れいは多分俺を傷つけないように言葉を選びながら話してくれてたんだ。話の途中で何度も困ったような顔をして煙草に火をつけてた。
その横顔がなんかすごいエロくて変なことを考えそうになるのを頑張って抑えた。
振られた理由がそれだけじゃないのはバカな俺でもなんとなくわかってたけど、れいはそれ以上そのことについて触れなかった。
れいは重たい空気を極端に嫌がる。別れた理由の話で暗くなった空気を断ち切るように俺の趣味のことについて聞いてきた。詳しくは書けないんだけど
〜やってるんでしょ?すごいなあ…
〜の内容はれいが知るはずのないことだった。共通の知り合いに聞いたのかとも思ったがそもそも俺は自分の趣味の話をする相手がいない。
なんでそのこと知ってるの?
れいは一瞬困ったような顔をした気がしたけど風の便りだよ〜と笑った。 今の世の中女は希少種だから一人の女が複数の男と関係を持つのは自然なこと 遅くなりました!ちなみに怖い話ではないよww
そのあと少しだけ沈黙してまたれいが話し始めた。
俺さんに連絡したちょっと前に中学時代の夢を見たの。それ以来俺さんどうしてるのかなって考えちゃって。
俺さんSNSとかやらない人じゃん?だからとりあえず俺さんのフルネームでググってみたの。気持ち悪かったらごめん笑
俺の名前は比較的珍しい方だ。フルネームだったら他にいないくらい。
俺の趣味のことを知ってたのもググったら趣味仲間のブログが出てきたかららしい。
れいは謝ってきたけど俺はむしろ嬉しかった。れいが今の俺のことを知りたいと思ってくれてたことが。
俺さんは?私のことなんてすっかり忘れちゃってた?笑
むしろ忘れられなくて困ってた、なんて言えるわけもなく。
今こうやって恋人以外の関係で普通に関わることが出来てるのに、俺の余計な発言でこの関係がなくなることが怖かった。 時々思い出したりはしてたよ。元気かなあとかいい男と付き合って幸せになってるといいなあ、とか。
大丈夫だ、嘘はついてない。神社にお参りに行くくらいにはれいの幸せを願ってた。
幸せになってなくてごめんね、男運ないみたい。
そんなの俺と付き合ってた時点で分かってただろ笑
えー、俺さんと付き合ってた時は辛かったけど幸せだったよ笑
どっちなんだよ
あの頃、私のことほんとはどう思ってたの?
どうって、好きだったよ。
うん。
ほんとにー?
ほんと。
俺さんころころ態度変わるから、からかわれてるのかなってずっと不安だったんだからね。
昔のことはごめん。俺も不安だったしどう接していいのかわかんなかった。
じゃあ、今は私のことどう思ってるの? 思い出しながら書いてるから少しずつしか書けなくてすまん。続けます。
まさかの質問だった。前回会ったときに気付いた。俺は今のれいが好きだって。
それをそのまま伝えるべきなのか、でも今更伝えたところでどうなる?
もう俺たちにはそれぞれ別の生活がある、中学時代とは違う。
れいのことは今でも尊敬してるよ。俺にないものを持ってていつも周りから愛されてて。あ、煙草吸うようになったのもカッコいいと思う、ギャップってやつ?笑
俺なりに考えてひりだした答えだったけど、れいは納得の行かない顔をしてた。
煙草吸うのがいいなんて、俺さん変わってるね笑
昔の彼氏には吸うなって怒られてたよ。
そう言ってれいは突然上に着てたスウェットを脱ぎ始めた。俺は突然過ぎて興奮する余裕などなく、ただ目を反らした。
見てこの痣の痕!前の彼氏すっごい怒る人でさ、こんなになっちゃった。ひどいよね。
れいは胸元を指差しながらそう言った。直視できなかったけど確かにれいの胸元には黒い痣の痕が何ヵ所もあった。 ひどい男だ、俺ならそんなことしない、別れて正解だ、そんなことを思ったけどれいが少しの間でも好きだった人のことを悪く言うわけにもいかず、言葉につまった。
最初は優しい人だったんだけどな〜、結局私が悪いんだと思う。
俺さんも、あの頃はごめんね。私のせいで不安定にさせて。
脱いだ服をまた服を着ながられいはまた俺に謝った。
俺はれいの傷を見て可哀想に、俺ならそんなことしないのに、そう思ったのに結局俺もれいに傷をつけた男といっしょだった。
れいのことが好きすぎて勝手に不安定になってれいを傷付けた。
傷付けた場所が身体だったか、心だったか、それだけの違いだ。
色んな感情でいっぱいいっぱいになって気がついたら俺は泣いてた。今思うと慣れない酒で酔ってたのかもしれない。 え、どうしたの!?泣いてる!?私が変なの見せたから!!?ごめんね!!
唐突に泣き出した俺を見て焦るれい。
れいの前で泣くのはこれが二回目だった。一回目の話は機会があれば書く。
いや、大丈夫だから。酔っただけ。ごめん。
大丈夫じゃないじゃん〜!もー、すぐ強がるの変わってないね笑
ほんとに大丈夫。れい、明日早いんでしょ?今日はもう寝なよ。
…うん。ごめんね。
れいは結局俺が落ち着くまで黙って隣に座ってた。
そしてそのあとシャワー貸して?といって部屋を出てってその日は戻ってこなかった。 盛り上がってるところ申し訳ないんだが、なんか作り話っぽいんだよなぁ〜
以前そんなスレがあったけど、最後になって実は創作でした…なんてやめてくれよ >>91
すまん、もう言わないよ
オレも基本的には>>92、>>93と同じスタンスだ なんやっけ 東北の話の設定で小説家目指してましたってやつが書いてたやつ。途中とかめっちゃ盛り上がってたのに最後終えてから言ったらいきなり評論家気取りの奴が出てきてたな そうそう、確か公園で歌ってた女の子と知り合って…って話だった
あれは作者がネタバラシして、感想・批評をお願いします、みたいな流れだったはず 毎度遅くなりましてすみません。俺は読んでくれる人がいるだけで嬉しいからなんでもいいよ!
翌朝、俺が起きたられいは居なかった。
夜には戻ります、朝ごはん作ったから食べてね。とだけメッセージが入ってた。
二日酔いで重い頭を抱えてれいが作った雑炊を食べた。うまかった。よく見ると台所も風呂もきれいに片付けられていた。
れいが帰ってくるまでなにしてようか、考えても特にやることは無かったのでとりあえずパソコンをつけた。
そしてれいと昔やり取りをしていたメーラーを起動してログインを試みたが、出来なかった。どうやら一年以上ログインがないと利用停止になるらしい。
れいと交わした何万通ものメールは簡単に消えてしまった。
過去なんて忘れてしまえばあったかどうかすらわからないんだからさ、れいは昔俺を励ますときにそんな感じのことをよく言ってた。
俺とれいの付き合いも、今となってはあったかどうかわからない過去になりつつあるのだろうか、そんなことを考えて一人悲しくなった。 夕方くらいにれいから地元の友達と飲んで帰るから遅くなると連絡があった。
雑炊ありがとう。タクシー代勿体ないかられいがいいなら迎えに行くよとだけ返信した。
日付けが変わる少し前くらいに電話があって車で迎えにいった。
れいは大分酔ってる様子でケラケラ笑いながら俺の腕を叩いてきた。
今日誰と飲んでたと思うー?
分かんないよ。
中学の〜(部活仲間)だよ。
ああ、元気だった?
多分ね!俺さんが迎えにくるっていったらあんたたちまだ続いてたの!?だって笑
続いてたとしたら13年くらいになるのか。
続いてたらおもしろかったよね〜
そんな話をしてるうちに家に着いた。
れいは明日の昼頃こっちを発つ。だから本来なら荷物をまとめて早く寝るべきだったんだけど、れいが飲み直すっていって聞かないからまた昨日みたいに俺の部屋でテレビ見ながらいっしょに飲んだ。 東京で十年ぶりにれいに会ったとき、れいのことが好きだと思った。もう会えないのは嫌だと。
友達のままたまにあえれば、それだけで十分じゃないか、そう自分に言い聞かせようともしたけど無理だ。
れいはそのうちまた恋人ができていつかは結婚するだろう。
それを黙って見ていられるほど俺は大人じゃない。
れいさん、好きです。
スマホをいじるれいの手が止まった。
え、酔っぱらっちゃった?笑
普段飲まないからわかんないけど多分酔ってはない。
好きって、え、私のことが?だよね、いつから?
わからん。多分ずっと。
ずっとって…十年以上?笑
うーん、再会して気付いたみたいなとこあるけどね。
ずっとはさすがに盛ってない?笑
もうよくわかんないけど、とりあえず今俺はれいが好き。そりゃもうすごい好き。
一度好きって言ってしまったらもう何度でも言えた。というか言いたかった。 >>100
野暮ったい奴だな
それは言わずも(´・ω・`) そろそろくるかな?
いま似た近況だからどーなったかすごく気になる 1です。なかなか書き込めなくて申し訳ないのですが最後まで書くつもりなので見守ってもらえたら嬉しいです。
好きだから…なに?
なにって、え?
付き合いたいってことですか?
俺は中学の時と全く変わってなくて、好きだと伝えた後のことなんてなにも考えてなかった。
俺はれい以外と付き合ったことがないから正直付き合うとかよく分からない。でもれいと会えなくなるのは嫌だし、れいが他の男と恋人になるのも嫌だ。れいが好きだから。
そんな感じのことを言ったきがする。
俺はかなりパニクってたけどれいはかなり落ち着いてた。
大体俺さんは昔から私のなにが好きなの?見た目?性格?趣味が合うから?
出た、と思った。
付き合ってたときも何度もされた質問だ。
私のどこが好きなの?
適当にれいのいいところを列挙すればよかったんだろうけど、俺は昔からそれができなかった。
確かにれいは可愛いし性格もいい、魅力的だと思う。
でも俺はれいがそうだから好きというのは違う気がした。
部室で二人でいたときの空気感だったり、喋るときの雰囲気だったり、そういうのでなんとなくれいのことが好きだった。 続きキター(°∀°)−!!←古い
読んでるから、慌てず最後まで完走頼むぜ! なにがって聞かれてもわからない。なんとなく好きです。
バカな俺は思ってることをそのまま伝えた。れいは怒ってるような呆れてるような顔をしてた。
私もあなたももう大人だよね?なんとなく好きです、って言われて私はどうすればいいの?
ごめん。
謝らせたいわけじゃないよ。俺さんがなに考えてるのかわからない。
れいが好きだから、これからも会って話をしたりどこかに行ったりしたい。
それって付き合うってことじゃないの?
ここで付き合ってほしいって言えればよかったんだけど、俺にもなんとなくわかってた。
俺たちはすむ場所も、環境もとても離れたところにいて、付き合うというのが簡単な話ではなないことを。
言葉が出てこなくて俺は黙ることしかできなかった。
ほんと意味わかんない。昔からふわっとしたことばっか言ってさ。なんとなく好き程度ならなんとなく好きじゃなくなってよめんどくさいから。
れいが初めて声を荒げた。悲しかった。好きな人に好意すら上手く伝えられなくて怒らせてしまう自分がいやになった。 昔の俺だったらこのまま沈黙を貫いてれいが落ち着くのを待つだけだった。でも今回はそうはいかない。
ここでなにも言えなかったらずっと後悔するかもしれない。
怒らせてごめん。なんとなく好きっていうのはそういう軽い意味じゃないよ。
れいは可愛いし、なんでもできるし魅力的な人だと思う。俺も無意識にそういうとこにも惹かれたのかもしれない。
でも一番はそれじゃなくて、れいと話したりいっしょにいたりしてこの人じゃなきゃだめだって思ったんだよ。
何が決め手とかここだけは譲れないみたいなのはないからなんとなくとしか言えなくてごめん。
強いて言うなられいだから好きなんだと思う。
だから申し訳ないけど好きじゃなくなるのは無理です。
いっしょにいたいと思えるのはれいだけです。
こんなにすらすらいえたわけじゃないけど、こんな内容のことをゆっくり伝えた。
少しの沈黙の後にれいはありがとうと言ってくれた。 まさか、あれで終わりじゃなかろうな〜〜かなりの尻切れトンボだが ほっほっほっほ
ゆーれゆーれゆーれゆーれ
って歌あったな ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています