
中国 上海で当局に拘束され、その後、逮捕・起訴された日本人男性に対して、中国の裁判所が13日「スパイ活動を行った」として懲役12年の実刑判決を言い渡したことがわかりました。
判決を受けたのは、50代の日本人男性です。
男性は2021年12月、中国の上海で拘束されたあと逮捕・起訴され、おととし10月に上海の裁判所で初公判が開かれていました。
上海にある日本総領事館によりますと上海の裁判所は13日、男性に対し「スパイ活動を行った」として懲役12年の実刑判決を言い渡したということです。
初公判で認められなかった総領事館の館員の傍聴が13日の裁判では認められたということですが、総領事館は裁判の詳しい内容についてはプライバシーの観点から明らかにできないとしています。
判決を受けて北京にある日本大使館は中国外務省に対し、拘束されている日本人の早期釈放や司法プロセスの透明性の確保、それに人道的な対応を改めて求めました。
中国では2014年に「反スパイ法」が施行されて以降、日本人がスパイ行為に関わったなどとして当局に拘束されるケースが相次いでいて、これまでに少なくとも17人が拘束されています。
このうち実刑判決を受けた人は今回のケースで11人目となります。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250513/k10014804911000.html