
https://www.itmedia.co.jp/news/spv/2505/09/news071.html
病原体に対するワクチンを開発しているバイオテクノロジー企業の米Centivaxなどに所属する研究者らは、18年間もさまざまなヘビ毒を摂取してきた男性から作った万能抗体の成果を示した研究報告を発表した。
病原体に対するワクチンを開発しているバイオテクノロジー企業の米Centivaxなどに所属する研究者らが発表した論文「Snake venom protection by a cocktail of varespladib and broadly neutralizing human antibodies」は、18年間もさまざまなヘビ毒を摂取してきた男性から作った万能抗体の成果を示した研究報告だ。
世界中では毒ヘビにかまれることで年間10万人以上の死亡と30万人以上の永久的障害が起こっている。従来の抗毒素は特定のヘビ種やその近縁種にしか効果がなく、600種もある毒ヘビのほとんどには対応する抗毒素がない。また医師がヘビの種類を正確に特定することは難しく、動物血清から作られる抗毒素は重いアレルギー反応(アナフィラキシーや血清病のリスクなど)を起こすこともある。