給料が足りず週2で献血…あのスターバックスが従業員にした冷酷すぎる「仕打ち」


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ディナロさんによると、店でコーヒーをいれるバリスタたちの時給は15ドル(約2200円)から始まるが、歴史的な勢いで上がり続ける物価にはとても昇給が追いつかない。

 ディナロさんは月1400ドルの家賃を年内に1700ドルに値上げされると大家から通告され、途方に暮れていた。店の同僚でも既に住居を失い、ホームレス向けのシェルターに入った人までいるという。

 自身を含め、献血を収入の足しにしているバリスタたちも多いと話す。毎週2回、月に8回の成分献血をすることで700ドル受け取れるという。

 ディナロさんは約2ヵ月間かけ、同僚たちの署名を集めて労組設立の投票を実施。2022年5月に組合が発足した。

 カリフォルニア州レイクウッドのスターバックスで働くタイラー・キーリングさん(26)も自身の店で組合を結成した。スターバックスが米証券取引委員会(SEC)に提出した資料によると、同社社長の報酬は2020年の約1400万ドルから2021年には約2000万ドルに増えていた。

 キーリングさんは「経営者は何百万ドルも報酬を増やしながら、現場には満足な賃上げがまったくなされていない」と批判する。