【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮で金日成(キム・イルソン)主席時代から3代にわたって体制宣伝を担った朝鮮労働党の重鎮、金己男(キム・ギナム)元党書記が7日、死去した。94歳だった。金正恩(キム・ジョンウン)総書記が8日未明に弔問した。北朝鮮メディアが同日、伝えた。死因は老衰と多臓器不全という。

金正恩氏を葬儀委員長とする国葬が執り行われる。

金己男氏は、党機関紙、労働新聞の主筆や党宣伝扇動部長などを歴任。2011年の金正日(キム・ジョンイル)総書記の葬儀・告別式でひつぎを乗せた車に付き添った中枢メンバーの一人。金一族の権威付けを進め、3代世襲を支えた。

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