広島市は7日、原爆の日の8月6日に平和記念公園で開催する「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」(平和記念式典)の開催概要を発表した。原爆ドーム周辺を含む公園全体の入場を規制した上で、金属探知機で参列者への検査を行うなど警備を強化する。昨年の式典で市職員が活動家の集団にぶつかられた事態を受けた対応としている。

市によると、規制は午前5時から同9時までで、利用者に公園外への移動を要請する。広島市の公園条例などに基づき、規制中は拡声器、プラカードの持ち込みや、大きな声を発するなどの行為を禁止。移動要請を拒否した場合は、公園外に退去を命じることもある。

昨年の式典では、原爆ドーム周辺で市職員に活動家の集団が腕を組んでぶつかるなどした事案があり、中核派活動家の男5人が暴力行為法違反(集団的暴行)の疑いで逮捕、起訴された。

市の担当者は「特定団体の言論を封殺するような意図はない」と強調した。

https://www.sankei.com/article/20240507-HP666V4WLJPPROQZZZAVD6SQUE/