本来は「9月左翼構想」だが…大谷が打てば打つほど手術明けの外野守備は前倒しの気配

 ドジャースで打ちまくっているのが大谷翔平(29)だが、DHを独占していることがチームの歯車を狂わせかねない。

 守備の負担のないDHは本来野手が休養するためのポジションのため、大谷がDHを埋めればそちらにしわ寄せが行くからだ。
とはいっても、6日時点で大谷の打率・364、52安打はメジャー単独トップ、10本塁打は1位タイ。
圧倒的な結果を出し続けている大谷をオーダーから外すわけにもいかず、ロバーツ監督はジレンマを抱えている。(【前編】からつづく)

大谷をラインアップから外さず、DHの枠を他の選手にも解放する方法はただひとつ。大谷を守備に就かせることだ。
昨年暮れ、ロバーツ監督は米メディアの電話インタビューに答えてこう言っている。
「(大谷のポジションは)DHだ。『9月にボールを投げられるようなら、左翼から投げてもらえるか』という話は
(本人に)した。彼は『腕に問題がなければ大丈夫』と言っていた」
ドジャースには大谷を9月に守らせる構想があるようだが、シーズン終盤までDHを独占させておくのはチームとしてマイナスではないか。
大谷はそもそも試合に出たがるタイプだし、出続ければ爆発的な数字を残すに違いない。しかし、大谷にとってはプラスでも、
DHの枠がシーズン終盤までふさがったままでは、スミスやヘルナンデスやマンシーをはじめとする他の選手たちが割を食う。
結果として大谷の独り勝ちなんてことになりかねないのだ。

 大谷の調子がいまひとつなら、DHとして休み休み使えばいいが、ここまで打ちまくるとそうもいかない。
となると大谷の左翼守備を前倒しする以外にないだろう。
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