岸田総理「ずっと俺のターン!」...補選惨敗なのに「岸田おろし」が起こらない驚くべき「カラクリ」

 空前の円安で、ゴールデンウィークは「節約旅」がトレンド入り。
国民が物価高にあえぐなか、裏金問題の真相究明すらしようとしない自党に、
補選で「ノー」が突きつけられた。ところが……。
https://news.yahoo.co.jp/articles/dcc980bd531425873cd3432404cc34417ac9e036

岸田の必殺「解散ちらつかせ」作戦

 実は岸田はこうなるように布石を打っていた。補選から遡ること3日、最側近である幹事長代理の木原誠二が党会合で突如、こう切り出した。
「は非常に厳しい状況だ。政権交代が起こってもおかしくない」

 この発言に永田町は騒然となった。

 「岸田さんがもはや木原さんの進言も聞かなくなったのではないかとの憶測を呼んだのです。
このままでは岸田さんが暴走してやけっぱち解散を打ちかねない。そこで木原さんが党会合で危機を煽り、
岸田さんに思いとどまらせようとしているのではないか、と」(元安倍派若手議員)

 さらに党本部は岸田と茂木の連名で、所属の国会議員に年4回支給する「支部政党交付金」について、
7月分の支給時期を同月末から6月に前倒しすると通知した。しかも「パーティー収入の減少などを鑑みた」として支給額を増額させた。

 「これは総理からの『6月解散7月選挙に備えよ』というメッセージではないか」(二階派若手議員)

 しかし、こうして議員たちに解散があるのではないかと思わせることこそが、岸田の手なのだ。

 総理を批判して刺激しすぎると、本当に解散を打ちかねない。そして自公が過半数を失う─こう思わせることで、
「岸田おろし」を封じ込め、党内に萎縮ムードを作り出そうというわけだ。

 もちろん岸田とて、今の状況で解散を打つほど愚かではない。あくまで解散はちらつかせるだけ。
皆が慌てているあいだに、党内のライバルの動きを見て、弱体化させることに勤しんできた。