高齢女性方に噓の電話をかけてキャッシュカードをだまし取り、現金50万円を引き出したとして、警視庁少年事件課は詐欺と窃盗の疑いで、大阪府八尾市、中国籍の高校2年の少年(17)を再逮捕した。「借金がありカネが欲しかった」と容疑を認めている。

同課によると、少年は知人から仕事の紹介を受けて上京。約2週間ホテルなどに滞在して受け子や出し子の役割を担い、少なくとも5件の犯行に関与して被害額は480万円に上るとみられる。

指示役とは匿名性の高い通信アプリ「シグナル」で連絡を取り、5%の報酬を約束されていたが、受け取っていなかった。少年はこれまで、特殊詐欺事件に関連して3回にわたり逮捕されている。

逮捕容疑は共謀して1月31日、銀行員になりすまして東京都板橋区居住の80代女性方に「あなたのキャッシュカードを新しいものと交換する必要がある」などと噓の電話をかけ、女性からキャッシュカード1枚をだまし取った上、現金50万円を引き出して盗んだとしている。

https://www.sankei.com/article/20240501-K4A3F2VCKNMYZCSJFFNU73FJ7I/