Q.AGAって薄毛のこと!? そもそもどういう意味?
── 「AGA」って「薄毛」のことだと思いますが、そもそもどういう意味ですか?

先生 AGAは「Androgenetic Alopecia」の略称で、日本語では「男性型脱毛症」と呼ばれています。加齢に伴う男性の薄毛を指しますが、50代、60代の男性が30代の頃と比べて毛量が減るのは、年相応の老化が引き起こす生理現象で病気ではありません。

ストレスによる円形脱毛症や、コロナやインフルエンザなど急激に体力を消耗する病気にかかったあとの後遺症、無理なダイエットや産後に脱毛症が起きるケースなど、
さまざまな脱毛症がありますが、AGAはあくまでも健康な男性に起きる自然現象です。

── 若いうちから薄毛の人も「AGA」に該当するのですか?

先生 そうですね。一般的にAGAは20代以降に発症するケースが多いのですが、早い場合は10代、遅い場合は60代で発症することも。その主な原因は、
男性ホルモンによる発毛サイクルの乱れと考えられています。

頭皮に存在する酵素「5aリダクターゼ」が、筋肉や骨などを作るのに欠かせない体内にある男性ホルモン「テストステロン」を、より強力な
男性ホルモン「ジヒドロテストステロン」に変化させます。

この「ジヒドロテストステロン」が毛乳頭細胞 (髪の成長の司令塔に当たる細胞)にある男性ホルモンレセプター(受容体)と結合すると、毛乳頭細胞は髪の
成長を抑制する指令を出してしまうのです。そうすると、本来は2〜6年ある髪の成長期が短くなり、結果、生えてきてもすぐに抜けてしまう、
細く短い毛が増えて、薄毛が進行するんです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/1a8c59d3ee27388e8def3177bf37ce3ce48ec4a3