「私は学歴詐称工作に加担してしまった」小池百合子都知事 元側近の爆弾告発

「相談したいことがあるの」

 その日、東京都知事の小池百合子さんから呼び出されました。向かった先は、都庁近くの新宿のオフィスビルの一室。
彼女が創設した都民ファーストの会が、事務所として借りていた部屋でした。
「いったい、何だろう」
 そう思いながら、足を運びました。
 部屋に入り小池さんをひと目見て、非常に驚きました。憔悴し、途方に暮れた表情をしていたからです。
長い付き合いですが、彼女のそんな姿を見るのは初めてでした。小池さんは沈んだ声で、こう切り出しました。
「困っているのよ……」

 2020年6月6日夕刻。当時の手帳で確認しましたが、4年前の都知事選の直前です。それが、すべての始まりでした。

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