「たたみのフチを踏んではいけない」といわれる意外な理由 注意喚起の意味も


そのため、畳縁を踏むことは、その家の先祖や家人の顔を踏みにじることになり、決して許されない、失礼極まりないことだとされてきました。また、昔は格式の上下によってたたみに座る場所が決まっており、畳縁を“境”にしていたそうです。畳縁には一家の主と客を区別する「聖域」や「結界」の意味があり、踏みつけてはならないものとされました。

身の安全を守るための注意喚起の意味も
 このほか「たたみのフチを踏んではいけない」といわれることになった経緯には、単なるマナーとしてだけではなく「身の安全を守るため」の注意喚起の意味もあるといわれているのです。これには2つの説があります。

 ひとつは、転倒から身を守る説です。布がついた畳縁は、畳表の部分よりもやや高くなっているため、歩くときに足を引っかけることもあります。そこでけがをしないための注意としていわれるようになったというものです。

https://approach.yahoo.co.jp/r/QUyHCH?src=https://news.yahoo.co.jp/articles/f791d2149c6c6eff6bc450e3b2cf16e45dadcd05&preview=auto